「北海道大学獣医学部ってやっぱり難関なんだろうな…」「偏差値はどれくらい?どんな入試科目が出るの?」
そんな疑問を持っている受験生の方も多いのではないでしょうか。
北海道大学獣医学部は、獣医師を目指す学生にとって憧れの進学先のひとつ。
『動物のお医者さん』の舞台としても知られ、全国的な知名度と実績を誇ります。
本記事では、そんな北海道大学獣医学部の【難易度】【偏差値】【入試科目】をはじめ、倍率・出題傾向・対策のポイントまで、合格を目指すために必要な情報を網羅的に解説します。
これから受験を本格的に考えたい高校生の方や、今の学力で間に合うのか不安な方も、ぜひこの記事を参考に、効率的な学習計画を立ててみてください。
北海道大学獣医学部の難易度とは?【現役合格の目安も】

北海道大学獣医学部は、全国の国公立獣医学部の中でもトップクラスの難易度を誇る学部です。
その難しさは、偏差値や倍率、共通テストの得点率、合格最低点など、あらゆる面にあらわれています。
ここでは、「どのくらいの学力があれば合格できるのか?」という疑問に答えるために、4つの観点から解説していきます。
合格に必要な学力レベル(現役・浪人別)
2025年度入試に向けての偏差値データ(パスナビなど)によると、北海道大学獣医学部の偏差値は前期・後期ともに65.0。
これは東京大学理科Ⅱ類(偏差値67.5)に次ぐ水準で、国立獣医学部の中でもトップクラスに高いレベルです。
大学名 | 偏差値(前期) | 共通テスト得点率(目安) |
---|---|---|
東京大学(理Ⅱ) | 67.5 | 約84% |
北海道大学 | 65.0 | 78〜90% |
東京農工大学 | 62.5〜67.5 | 76〜80% |
宮崎大学 | 62.5〜65.0 | 72〜77% |
- 現役合格を目指す場合:共通テスト85%以上+記述模試で偏差値65以上が目安。早めの対策が必須です。
- 浪人生の場合:基礎力の強化に加えて、得点を取りこぼさない演習力と仕上げの精度が求められます。
共通テストと個別試験の重要度の違い
北海道大学獣医学部では、前期・後期ともに共通テストの配点割合が6割以上を占めており、合否に大きな影響を与えます(例:前期750点満点中450点が共通テスト)
一方で、個別試験(2次試験)の配点は前期300点、後期500点と限られ、特に前期では逆転の余地が少なく、「取りこぼさない力」が重要です。
さらに、理科や英語では記述問題の正確性と完成度が求められるため、得点源化しておくことで他の受験生と差をつけやすくなります。
共通テストでの得点率とA判定の基準
模試の判定では、共通テストで85〜90%を得点すればA判定に届く年が多いです。
一方で80%台前半だとB判定、75%前後になるとC判定になることもあります。
判定 | 共通テスト得点率の目安 |
---|---|
A判定 | 85〜90% |
B判定 | 80〜84% |
C判定 | 75〜79% |
また、足切り(共通テストによる一次選抜)が実施される年もあるため、最低でも80%以上は確保しておきたいところです。
合格者平均点・最低点から見る「合格ライン」
実際にどれくらいの点数で合格しているのかを知るために、北海道大学獣医学部の過去6年分の合格最低点と合格者平均点をまとめました。各年度の前期・後期入試のデータを以下にご紹介します。
年度 | 試験区分(満点) | 合格最低点 | 合格者平均点 |
---|---|---|---|
令和2年度(2020) | 前期(750点) | 600.7 | 625.47 |
後期(950点) | 830.3(※特例年) | 857.65 | |
令和3年度(2021) | 前期(750点) | 592.6 | 625.47 |
後期(950点) | 725.5 | 756.00 | |
令和4年度(2022) | 前期(750点) | 621.0 | 640.70 |
後期(950点) | 726.0 | 757.70 | |
令和5年度(2023) | 前期(750点) | 549.15 | 580.05 |
後期(950点) | 700.5 | 740.70 | |
令和6年度(2024) | 前期(750点) | 555.0 | 585.40 |
後期(950点) | 757.0 | 785.90 | |
令和7年度(2025) | 前期(750点) | 552.3 | 586.33 |
後期(950点) | 746.8 | 773.90 |
前期日程では、近年の合格最低点は550点台〜620点台の間で推移しています。合格者平均点は毎年20〜30点ほど高くなっており、安全圏を目指すなら600点後半〜610点以上を目標にすると良いでしょう。
後期日程では、合格最低点はおおむね700〜760点台で、合格者平均点は740〜780点程度。こちらも740点以上を安定して取れる実力が求められます。
このように、北海道大学獣医学部は共通テスト・個別試験の両方で高得点勝負になる傾向があり、「失点を防ぐ力」=安定して得点できる力が合格には欠かせません。
日々の勉強では「得意科目で確実に得点する」「苦手を足を引っ張らない程度に抑える」ことを意識して、対策を進めましょう。
偏差値と倍率の最新情報【データで見る合格可能性】

北海道大学獣医学部を目指すうえで、偏差値や倍率といった客観的なデータは「自分の立ち位置を知る」ための大切な指標となります。
ここでは、各予備校が発表している最新の偏差値と、近年の倍率・志願者数の推移、共通テストの得点率の目安を紹介します。
北海道大学獣医学部 最新の偏差値まとめ
2025年度入試に向けた各予備校の偏差値データは以下のとおりです。
大学名 | 試験区分 | 偏差値(河合塾) | 偏差値(代ゼミ) | 共通テスト得点率(目安) |
---|---|---|---|---|
東京大学(理Ⅱ) | 前期 | 67.5 | 71〜72 | 約84% |
北海道大学 | 前期 | 65.0 | 68〜69 | 約78〜90% |
後期 | 65.0 | 68〜69 | 約78〜90% | |
東京農工大学 | 前期 | 62.5〜67.5 | 66〜68 | 約76〜80% |
宮崎大学 | 前期 | 62.5〜65.0 | 65〜66 | 約72〜77% |
北大獣医学部の偏差値は、前期・後期ともに65.0(河合塾)とされており、これは国公立獣医学部の中でもトップクラスです。東大理科Ⅱ類に次ぐ難易度とされ、非常に高い学力が求められることがわかります。
倍率の推移と傾向から見る競争の激しさ
北海道大学獣医学部の入試倍率は、例年前期で4〜5倍、後期で6〜8倍前後と、全国の国立獣医学部の中でも非常に高い水準にあります。以下は、2019年度から2025年度までの前期・後期の実質倍率の推移をまとめた表です。
年度 | 試験区分 | 募集人員 | 志願者数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
2025年度 | 前期 | 20名 | 90名 | 4.5倍 |
後期 | 15名 | 108名 | 7.2倍 | |
2024年度 | 前期 | 20名 | 93名 | 4.7倍 |
後期 | 15名 | 115名 | 7.7倍 | |
2023年度 | 前期 | 20名 | 90名 | 4.5倍 |
後期 | 15名 | 120名 | 8.0倍 | |
2022年度 | 前期 | 20名 | 97名 | 4.9倍 |
後期 | 15名 | 126名 | 8.4倍 | |
2021年度 | 前期 | 20名 | 78名 | 3.9倍 |
後期 | 15名 | 38名 | 2.5倍 | |
2020年度 | 前期 | 20名 | 86名 | 4.3倍 |
後期 | 15名 | 94名 | 6.3倍 | |
2019年度 | 前期 | 20名 | 100名 | 5.0倍 |
後期 | 15名 | 117名 | 7.8倍 |
とくに後期日程は、募集人数が少なく、共通テストの一次選抜を突破するだけでも狭き門となるため、実質的な「二次試験での逆転」はかなり難しい傾向にあります。
一方、前期は記述力を含めた総合力が問われるため、安定した実力を持つ受験生が有利。共通テストである程度失点しても、個別試験で挽回できるチャンスがあります。
このように、北海道大学獣医学部は前期・後期ともに高倍率が続いており、早期から戦略的な対策を立てることが合格へのカギとなります。
過去の合格者はどんな勉強をしていた?

北海道大学獣医学部に合格した先輩たちの体験談からは、共通する学習スタイルや考え方が見えてきます。ここでは、合格者に多い傾向を3つの視点から解説します。
高校1~2年生での基礎固めがカギ!
合格者の多くが口をそろえて語るのは、「早い段階での基礎固めが合否を分ける」ということです。
特に数学・化学・生物といった主要理系科目は、高1〜高2の間に教科書レベルの内容をしっかり理解・定着させておくことが重要です。
共通テストも個別試験も基礎の積み重ねの延長線上にあるため、土台を早めに築いておくことで、受験学年になったときに余裕を持って応用力を鍛えることができます。
共通テスト対策と個別試験対策のバランスが大切
北海道大学の前期入試は、共通テスト(750点)と個別試験(450点)という共通テスト比重がやや高めの配点になっています。したがって、高得点を狙うには共通テストでの安定感が大前提になります。
一方で、個別試験では理科・数学・英語の記述式問題が出題され、思考力・表現力が問われるため、記述対策もおろそかにはできません。
合格者の多くは、高3の夏までに共通テスト対策を終わらせ、秋以降に個別試験対策に重点を移すという流れで学習計画を立てていました。共通テストと記述対策のバランスを取った学習スケジュールを組むことが、最終的な得点力につながります。
北大の出題傾向に沿った学習戦略を練ろう
北海道大学の入試問題には、以下のような特徴があります。
- 数学:教科書の典型パターン+応用的な記述問題(論理的思考を問う)
- 化学・生物:資料の読み取りや考察問題が多く、知識+思考力の融合が必要
- 英語:長文読解中心。設問は比較的標準的だが、スピードと正確性が問われる
こうした出題傾向に合わせて、「ただ解けるようになる」だけでなく、「どう考えるか」「どう書くか」を意識した学習が求められます。市販の問題集をやみくもに解くだけではなく、過去問や北大の類似問題に取り組みながら出題形式に慣れることがカギです。
北大獣医学部は「本気で目指す価値のある」難関学部
北海道大学獣医学部は、偏差値・倍率ともに全国トップクラスの難関ですが、地道な基礎固めと的確な対策で十分に合格を狙える学部です。
合格者の多くは、早い段階から土台を築き、北大の出題傾向に合わせて丁寧に力を伸ばしています。
「自分にも届くかも」と思えたら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
👇入試科目や勉強法の詳細は、こちらの記事で紹介しています。
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