「鳥取大学の獣医学科ってやっぱり難しいのかな…」「どんな勉強をすれば合格できるんだろう?」そんな不安を感じているあなたへ。
鳥取大学共同獣医学科は、全国でも数少ない国立の獣医学課程。岐阜大学との連携による専門性の高い教育が行われる一方で、入試では高い学力と継続的な努力が求められます。
この記事では、鳥取大学共同獣医学科の難易度・偏差値・共通テスト得点率・倍率など、合格を目指すうえで知っておきたい情報を、獣医学生の視点からわかりやすく解説します。
「今の自分にはまだ遠い…」と思っても大丈夫。正しい情報を知り、戦略的に学べば、夢の獣医学科合格は必ずつかめます。一緒に目標に向かって進みましょう!
鳥取大学共同獣医学科の難易度とは?【現役合格の目安も】

鳥取大学共同獣医学科の難易度は、全国の国公立獣医学部の中で中位〜やや下位レベルに位置します。主要予備校(河合塾など)の最新データでは偏差値60前後。獣医学部全体の中では決して簡単ではありませんが、しっかりと戦略を立てて挑めば現役合格も十分に狙える水準です。
鳥取大学は岐阜大学と連携した共同獣医学科として、動物医療から感染症・公衆衛生分野まで幅広く学べる点が特徴。入試では基礎力を重視する傾向があり、正確な基礎理解と安定した得点力が合格の鍵になります。
ここからは、鳥取大学獣医学科の難易度を構成する4つの要素――①必要な学力レベル、②共通テストと個別試験の比重、③得点率の目安、④合格ラインの実データ――を順に詳しく見ていきましょう。
合格に必要な学力レベル(現役・浪人別)
主要予備校(河合塾Kei-Net・2026年度入試データ)によると、鳥取大学共同獣医学科の偏差値は60.0。
この偏差値は、共通テスト76〜79%程度の得点力が必要なラインです。獣医学科の中では決して易しくはありませんが、基礎を固めて計画的に学べば十分に届く現実的な難易度です。
現役合格を目指す場合は、早期から共通テスト対策に着手し、秋までに主要科目(英・数・理)の基礎を完成させるのが理想です。
模試で偏差値60前後を安定して取れるようになれば、合格圏が見えてきます。
浪人生の場合は、共通テストでの安定得点は前提としたうえで、個別試験(記述)の論理的な解答力を伸ばすことが鍵です。特に2025年度以降は数学が追加されたため、理系3科目をバランスよく仕上げる力が求められます。
いずれのケースでも、「共通テスト8割を安定して取る力+標準問題を落とさない記述力」が最終的な合格の決め手となります。
共通テストと個別試験(一般入試)の重要度の違い
鳥取大学共同獣医学科の入試では、共通テストが全体の約6割(1540点満点中920点)を占めています。つまり、まずは共通テストで安定して得点できるかが合否を左右する最重要ポイントです。
試験区分 | 科目 | 配点 | 比率 |
共通テスト | 国語・数学・英語・理科・社会・情報Ⅰ | 920点 | 約60% |
個別試験(前期) | 数学・英語・理科 | 620点 | 約40% |
合計 | 1540点 |
共通テストは得点比重が大きく、「先行逃げ切り型」の戦略が有効です。主要科目で8割前後を狙い、共通後に個別試験の仕上げに集中できる状態を作るのが理想です。
一方で、個別試験(数学・英語・理科)は2025年度から数学が新たに追加され、3科目の総合力が問われます。出題は標準レベル中心で、凡ミス防止と記述の正確さが合否を分けます。
つまり、鳥取大学共同獣医学科の入試では「共通テストで安定得点」「個別試験で確実な積み上げ」――この2軸を徹底できれば、現役でも十分に合格を狙える構造になっています。
共通テストでの得点率とA判定の基準
模試(河合塾・駿台など)の最新データによると、鳥取大学共同獣医学科でA判定が出る目安は共通テスト80%前後です。
77〜79%でB判定、74〜76%でC判定になるケースが多く見られます。
判定 | 共通テスト得点率(目安) | 合格可能性の目安 |
A判定 | 80〜83% | 合格可能性が高く、安全圏。 |
B判定 | 77〜79% | 十分射程圏内。個別試験で逆転可能。 |
C判定 | 74〜76% | あと一歩。共通テストで+20〜30点が目標。 |
鳥取大学では共通テストによる足切り(一次選抜)は行われていませんが、過去の合格者平均点を見ると、最低でも74%以上は確保しておきたいラインです。
また、共通テストの難易度は年度によって変動します。模試でB判定でも本番で高得点を取って合格するケースは多く、「判定に一喜一憂せず、得点源を1科目でも増やす」ことが大切です。
安定してA判定を目指すなら、苦手科目で−10点されても他の科目でカバーできる「総合バランス型の得点力」を育てましょう。
合格者平均点・最低点から見る「合格ライン」
過去の入試データを分析すると、鳥取大学共同獣医学科の実際の合格ラインが見えてきます。以下は、直近5年間の合格最低点・平均点の推移です。
年度 | 満点 | 合格最低点 | 合格者平均点 | 得点率(最低) |
令和3年度(2021) | 1320 | 1029.0 | 1065.3 | 77.9% |
令和4年度(2022) | 1320 | 925.6 | 976.5 | 70.1% |
令和5年度(2023) | 1320 | 981.6 | 1018.8 | 74.4% |
令和6年度(2024) | 1320 | 983.8 | 1014.3 | 74.5% |
令和7年度(2025) | 1540 | 1207.6 | 1242.6 | 78.4% |
過去5年の推移をみると、合格最低点は70〜78%台で推移しています。特に2025年度は、個別試験に数学が追加され満点が1540点に増加。理系科目での総合力がより重視される傾向となりました。
安全圏としては78〜80%以上の得点を目標にすると良いでしょう。これは共通テストで8割前後、個別試験で6〜7割を取るイメージです。
もちろん、合格者の中には得点率が75%前後でも逆転合格したケースもあります。共通テストと個別試験の得点バランス次第で十分にチャンスはあります。
数字はあくまで目安です。大切なのは、「自分がどの部分で点を伸ばせるか」を具体的に把握し、次のステップ(共通テスト・個別対策)にどうつなげるかです。
偏差値と倍率の最新情報【データで見る合格可能性】

鳥取大学共同獣医学科を志望するうえで、偏差値と倍率は入試の難易度を判断するうえで欠かせない指標です。ここでは、主要予備校が発表している最新の偏差値データと、過去の倍率推移をもとに、鳥取大学の合格可能性を分析します。
鳥取大学共同獣医学科 最新の偏差値まとめ(主要予備校データ)
主要予備校(河合塾Kei-Net・ベネッセマナビジョン)の2026年度入試データによると、鳥取大学共同獣医学科の偏差値は60.0前後です。全国の国公立獣医学部の中では中位グループに位置します。
大学名 | 試験区分 | 偏差値(河合塾) | 偏差値(ベネッセ) | 共通テスト得点率(目安) |
北海道大学 | 前期 | 65.0 | 75〜77 | 78〜90% |
東京農工大学 | 前期 | 62.5〜67.5 | 69〜71 | 76〜80% |
宮崎大学 | 前期 | 62.5〜65.0 | 67〜69 | 72〜77% |
鳥取大学 | 前期 | 60.0 | 66 | 76〜79% |
偏差値60は、共通テストで76〜79%前後の得点が求められる水準です。最難関の北海道大学(偏差値65)と比較して約5ポイント差で、現役生でも手が届く挑戦ラインと言えるでしょう。
倍率の推移と競争の実態
次に、鳥取大学共同獣医学科の過去5年間の倍率を見てみましょう。倍率は「志願者数 ÷ 募集人員」で算出しています。
年度 | 募集人員 | 志願者数 | 倍率 |
令和3年度(2021) | 33 | 135 | 4.1倍 |
令和4年度(2022) | 33 | 110 | 3.3倍 |
令和5年度(2023) | 37 | 198 | 5.4倍 |
令和6年度(2024) | 32 | 106 | 3.3倍 |
令和7年度(2025) | 33 | 184 | 5.6倍 |
倍率は年度によって3.3〜5.6倍で推移しています。全国の国立獣医学科の中では標準的な水準ですが、共通テスト重視型の入試であるため、単純な倍率よりも得点安定性が重要です。
特に、2023年度や2025年度のように倍率が5倍を超えた年は、出願傾向の集中が影響しています。高倍率の年でも、基礎を徹底し得点の安定を図った受験生は確実に合格しています。
つまり、鳥取大学共同獣医学科の難易度は、全国平均から見て「中位〜やや上位の実力層が合格する現実的なライン」です。数字に惑わされず、共通テストと個別試験の両方で安定して得点できる戦略を立てることが合格のカギとなります。
過去の合格者はどんな勉強をしていた?

実際に鳥取大学共同獣医学科へ合格した先輩たちは、どのように勉強していたのでしょうか。
ここでは、合格者の体験談や傾向をもとに、共通して見られる3つの学習スタイルを紹介します。
① 基礎固めを徹底し、標準問題を確実に得点
多くの合格者が共通して強調するのが、「基礎と標準問題の徹底」です。
鳥取大学の個別試験は難問が少なく、教科書レベル〜標準問題を確実に得点できるかが合否を分けます。
特に理科(生物・化学)は応用よりも基礎知識の正確な理解と計算・記述の安定性が重要。
参考書を増やすよりも、同じ問題を何度も解き直して“確実に落とさない力”をつけた人が合格をつかんでいます。
② 共通テストで8割を安定して取ることを最優先
鳥取大学共同獣医学科では、共通テストの配点が全体の約6割を占めます。そのため、共通テストで8割前後を安定して取れることが合格の最低条件といえます。
合格者の多くは、共通テスト対策を高3の夏〜秋に集中し、主要3科目(英語・数学・理科)を軸に演習量を増やしています。
英語ではリスニングも軽視せず、毎日少しでも音声に触れる習慣をつけることがポイントです。
共通テストで736点(8割)を確保できれば、個別試験で6〜7割取ることで合格ラインに届く計算になります。つまり、共通テストでの得点安定こそ最大の武器です。
③ 個別試験は「記述力」と「論理性」で差がつく
個別試験(前期日程)は数学・英語・理科の3科目構成で、記述問題が中心です。
どの科目も難問よりも標準的な出題が多いため、解答の過程を論理的に説明できる力がカギになります。
- 数学:基本問題中心。途中式・論理展開を丁寧に書く練習を。
- 英語:長文読解と英作文での論理的表現力を重視。
- 理科:基礎知識を組み合わせて記述する問題が多く、説明力が問われる。
2025年度から数学が追加され、記述対策がより重要になりました。過去問を分析し、「問われ方のパターン」をつかむことで、得点を安定させることができます。
共通テスト・個別試験のどちらも、難問を解く力より“ミスを減らす力”が合格の決め手。焦らず、日々の積み重ねで安定した得点力を身につけましょう。
鳥取大学と似た大学はどこ?【偏差値が近い国公立獣医学科】
鳥取大学共同獣医学科だけでなく、他の大学と比較して検討することも大切です。
同じような偏差値帯にある大学を知ることで、自分に合った受験戦略を立てることができます。
ここでは、全国の獣医学科のうち、鳥取大学(偏差値60前後)と近い水準の大学を紹介します。
大学名 | 偏差値 | 特徴 |
鹿児島大学 | 60 | 大動物産業が盛んな地域性を活かし、大動物と小動物の両分野を幅広く学べる。共通テストの平均得点率はやや低めで、出願戦略次第では狙いやすい。 |
帯広畜産大学 | 60 | 全国でも倍率が高めで、北海道大学との共同教育カリキュラムを実施。実践的な家畜臨床・生産系研究が強み。 |
鳥取大学と同じ偏差値帯にあるのは、鹿児島大学・帯広畜産大学の2校です。
どちらも教育内容や入試方式に個性があり、第二志望校として検討する価値のある大学です。
詳しい特徴や入試データは、それぞれの大学の記事で詳しく解説しています。興味のある方は、以下のリンクからチェックしてみてください。
鳥取大学共同獣医学科は、戦略次第で現役合格も十分狙える!
ここまで、鳥取大学共同獣医学科の偏差値・難易度・合格ライン・倍率などをデータに基づいて解説してきました。全国の獣医学部の中でも、鳥取大学は基礎を重視する出題傾向があり、学力の積み上げ次第で十分に合格が狙える大学です。
共通テストで8割を安定して取れる力と、個別試験での論理的な記述力・安定した基礎得点力があれば、現役でも十分に戦えます。実際、過去の合格者の多くが「地道な基礎固め」で合格をつかんでいます。
また、鳥取大学は岐阜大学との共同教育体制をとっており、地域医療・感染症・公衆衛生など多様な分野を学べる環境が整っています。臨床だけでなく、将来の選択肢を広げたい受験生にもおすすめです。
数字だけを見ると難しく感じるかもしれませんが、「戦略」と「継続」次第で結果は必ず変わります。
今の自分の立ち位置を把握し、一歩ずつ積み上げていけば、現役合格も夢ではありません。
基礎を大切に、確実なステップで——獣医師への第一歩を、鳥取大学から踏み出そう!
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