鹿児島大学共同獣医学部は、動物の健康と福祉、そして食の安全を支える獣医師を育成する国内でも人気の高い学部です。
しかし、「実際どれくらい難しいの?」「現役で合格できるの?」と不安に思う受験生も多いはず。
本記事では、鹿児島大学共同獣医学部の最新の偏差値・倍率・合格ラインの目安をはじめ、共通テストと個別学力検査の重視度の違い、さらに科目別の出題傾向と対策のポイントまで、受験生が知りたい情報をわかりやすくまとめています。
データから見る“合格までの道筋”を明確にし、現役合格の可能性を高めるための指針としてぜひ役立ててください。
鹿児島大学共同獣医学部の難易度とは?【現役合格の目安も】

鹿児島大学共同獣医学部は、動物の健康と福祉、公衆衛生を科学的に考究し、人と動物が幸せに共生できる社会の創成を目指すことを理念としています。
動物の健康と食の安全のために、獣医師の養成を行っているのが特徴です。在学生の学部に対する満足度が高く、非常に人気のある学部ですが、しっかりと基礎を固めれば現役合格も十分に狙えます。
本項では、鹿児島大学共同獣医学部の入試合格に必要な偏差値や、共通テスト得点率の目安から、合格難易度について詳しく解説していきます。
入試合格に必要な偏差値
鹿児島大学共同獣医学部の入試合格を目指す場合は、56~65程度の偏差値が必要とされています。
近年の偏差値は下降傾向にありますが、50代後半は決して低い水準ではありませんので、油断せずに試験勉強に取り組みましょう。
共通テストと個別学力検査における重要度の比較
鹿児島大学共同獣医学部は、一般選抜前期(a,b)と一般選抜後期の3パターンあり、共通テストと個別学力検査どちらを重視するかは、パターンによって異なります。
共通テストと個別学力検査の科目数・得点比率は以下の通りです。
前期(a)大学入学共通テスト重視型
| 共通テスト | 6教科8科目(920点満点) |
| 個別学力試験 | 3教科3科目(600点満点) |
前期(b)個別学力検査重視型
| 共通テスト | 6教科8科目(460点満点) |
| 個別学力試験 | 3教科3科目(1200点満点) |
後期
| 共通テスト | 6教科8科目(920点満点) |
共通テストと個別学力検査での得点率から見る合格難易度
鹿児島大学共同獣医学部の入試においては、入試のパターンにより合格に必要な得点率が異なります。
前期(a,b)では共通テストと個別学力試験で合わせて7.5~8.5割程の得点率です。後期の情報は公開されていませんが、前期と同等かそれ以上になることが予想されます。
共通テストと個別学力検査における合格ライン: 平均点と最低点の目安
鹿児島大学共同獣医学部の入試における合格ラインは、得点率7~8割と高いものになっています。
目安として、過去4年間の共通テストと個別学力検査の総合点における平均点と最低点を表にまとめました。受験生の方は、入試を受ける際の参考にしてみて下さい。
| 年度 | 平均点 | 最低点 |
| 2022 | 【前期】1145.50/1500 | 【前期】1075.00/1500 |
| 2023 | 【前期(a)】1164.53/1520【前期(b)】1206.16/1660 | 【前期(a)】1122.00/1520【前期(b)】1173.70/1660 |
| 2024 | 【前期(a)】1187.84/1520【前期(b)】1268.46/1660 | 【前期(a)】1148.00/1520【前期(b)】1232.00/1660 |
| 2025 | 【前期(a)】1234.57/1520【前期(b)】1331/1660 | 【前期(a)】1163.20/1520【前期(b)】1272.60/1660 |
鹿児島大学共同獣医学部の偏差値と倍率の最新情報【データで見る合格可能性】

鹿児島大学共同獣医学部の偏差値は56~65とされています。
2025年度の出願倍率は前期(a)が2.8倍、前期(b)が27.2倍、後期は24倍となっており、前期(a)と比べて他のパターンでは10倍近い倍率になっています。
この項では、主要予備校による最新の偏差値と倍率の推移から、入試の難易度について解説します。
主要予備校における最新の偏差値まとめ:河合塾・東進
鹿児島大学共同獣医学部の偏差値はおおよそ60前後となっており、国公立獣医学科の中でも上位に位置する難関水準です。
主要予備校による、鹿児島大学共同獣医学部の最新の偏差値を表にまとめました。
| 河合塾 | 東進 | |
| 偏差値 | 50~62.5 | 56~65 |
倍率の推移から見る入試難易度
鹿児島大学共同獣医学部の倍率は、近年高くなっている傾向にあります。特に前期(b)と後期は2024年には20倍を超える水準となっています。
過去5年間の入試倍率は、以下の表の通りです。
| 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | |
| 倍率 | 【前期】5.4倍【後期】4.4倍 | 【前期】4.2倍【後期】8.8倍 | 【前期】4.0倍【後期】13.0倍 | 【前期(a)】3.3倍【前期(b)】19.7倍【後期】13.5倍 | 【前期(a)】2.1倍【前期(b)】24.5倍【後期】26.5倍 |
鹿児島大学共同獣医学部の過去の入試の出題傾向を入試科目別に解説

鹿児島大学共同獣医学部の入試では、単なる暗記力だけでなく、学んだ内容を自分の力で分析し、論理的に説明する力が求められます。
出題は標準〜やや応用レベルの問題が中心で、教科書内容を深く理解していれば十分に対応可能です。
この項では、過去の入試の出題傾向を入試科目別に解説します。
数学の出題傾向 基礎と思考力をバランスよく鍛えよう
大問3題構成で、試験時間は90分です。
大問1は小問3問で、図形、整数、確率などが、他の大問では微分、積分、数列やベクトルなどが出題されています。問題のレベルは標準的とされているので、教科書レベルの基礎問題を確実に得点できるようにしておきましょう。
英語の出題傾向 英作文の作成に慣れよう
大問5題構成で、試験時間は90分です。
読解問題が2問、文法問題が1問、英作文が2問出題される傾向にあります。時間が限られているため、記述の時間をできるだけ短縮する努力が求められます。
普段から日本語、英語で簡単な英単語でも説明できるよう鍛えておきましょう。
化学の出題傾向 基礎を学び、理論を理解することが大切
大問5題構成で、試験時間は90分です。
計算と記述説明による解答が求められる問題が出題されます。特に理論化学の出題頻度が高いため、しっかりと対策してください。
教科書傍用の問題集を使用して、様々な問題に触れておくとよいでしょう。
生物の出題傾向 幅広く実験とその背景知識を理解することが重要
大問4題構成で、試験時間は90分です。
遺伝情報や代謝が毎年のように出題され、その他発生や植物の反応も出題された過去があります。基礎的用語の暗記はもちろんですが、幅広く実験とその背景知識を理解しておくことが重要になります。
物理の出題傾向 参考書レベルの知識を広く身に着けることが鍵
大問4題構成で、試験時間は90分です。
力学、波動、電磁気、熱力学から1題ずつ出題されます。描図や導出が求められることが多いので、過去問で解答方法に慣れておきましょう。
日々の自分の努力を信じて、合格というゴールへ!
鹿児島大学共同獣医学部の入試は、基礎を丁寧に積み重ねた人ほど力を発揮できる試験です。
日々の学びを大切にし、できることを一つずつ確実に身につけていけば、必ず成果は現れます。焦らず、丁寧に問題を解く習慣を継続することで、合格という目標にきっと届くはずです。




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