はじめに
2022年度に2大学の統合により獣医学部を持つ大学として新たに名を上げた大阪公立大学。
それ以前は大阪府立大学の獣医学類として存在していた学部ですが、その実情についてイマイチわかっていない…と言う方もいるのではないでしょうか?
「統合に伴って大きな変更点はあるの?」「入試の際に気をつけるべきことは?」
などなど気になる疑問をこの記事で解決しましょう!
大阪公立大学の概要
大阪公立大学は先ほど説明した通り、2022年度に大阪市立大学と大阪府立大学が統合して出来た新しい大学です。この統合により、文系、理系、医系、獣医系という幅広い分野を学べる大学が誕生しました。また、2大学の統合によって研究のスケールも広がり、研究力、教育力の向上も期待されています。
最も気になる点は「統合にあたって獣医学部における大きな変更はあるのか」といった点ですが、結論から言うとキャンパスやカリキュラムにおける大きな変更はありません。
大阪府立大学の獣医学類であったときと同じく、一年次は中百舌鳥キャンパスで基礎教育を、二年次からは和泉中央にあるりんくうキャンパスにて専門的な知識を学びます。どちらのキャンパスも駅から10〜15分圏内にあり、地方の大学に比べてアクセスしやすい点も魅力の一つです。
それではここから、2024年度入試について公開されている情報をみていきましょう。
2024年度の入試情報
2024年度の入試について公開されている情報を表にしたものが以下です。
入試科目
テスト方式 | 試験科目・配点 |
共通テスト | 5教科7科目800点満点 「国語」(200) 「地歴公民」(100)世A、世B、日A、日B、地A、地B、現社、倫理、政経、倫政から一つ選択 「数学」(200)数Ⅰ・Aと数Ⅱ・B、簿記、情報から一つ選択 「理科」(100)物、化、生、地から二つ選択 「外国語」(200)英、独、仏、中、韓から一つ選択 |
二次試験 | 3教科700点満点 「数学」数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B 「理科」物基・物、化基・化、生基・生から二つ選択 「外国語」英語 |
大阪公立大学の入試は共通テスト800点満点、二次試験700点満点の計1500点満点になります。
数Ⅲが必要になることは要チェックですね。また共通テストの地歴公民ではほかの大学よりも選択の幅が広く、Aも受験することが可能です。
社会が得意な方であれば、自分の得意な科目を受験することができます。
入試日程
出願期間 | 二次試験実施日 | 合格者発表日 | 入学手続指定日 |
2024年1月22日~2月2日 | 2月25日 | 3月9日 | 3月14日、15日 |
入試日程についての大きな変更は後期試験がなくなったことです。
これまで大阪府立大学の獣医学類であったときは「総合科目」という英語・生物・化学の知識を使う試験があったのですが、大阪公立大学では後期試験自体が撤廃されています。
しかし、定員は40名(一般入試:35名、特別選抜:5名)と変わっていないため前期試験の合格人数が増えたという見方もできますね。
試験問題
大阪公立大学の初の入試が行われる際は、大阪市立大学と大阪府立大学、どちらの入試形態によるのか、それとも中庸をとるのか、受験業界では話題になりましたが結果的には大阪公立大学の過去問の傾向が強く反映されたような入試問題となりました。
大阪公立大学を受験する際はまだデータが少ないので大阪市立大学の過去問を使って勉強するのもおすすめです。
偏差値
ベネッセコーポレーションの集計結果を基にすると獣医学部前期試験の偏差値は63、共通テストのボーダー点数は79%となっております。
これを他の大学と比べてみると、北海道大学、宮崎大学と同じくらいの偏差値となっています。
3者とも試験科目の違い、後期試験の有無など条件異なるので全ての人にとって同じ難易度とは言えないかもしれませんが、受験選びの参考資料の一つとして頭の片隅に置いておきましょう。
まとめ
今回は大阪公立大学の特徴についてまとめてご紹介してみました!
大阪公立大学大学は関西唯一の獣医系大学であるため関西圏の人はもちろん、大阪という都会に憧れる西日本の受験生で目指す方も多いことだと思います。
そんな受験戦争を勝ち抜くためにも、MVAの記事を読んで情報戦における一歩をリードしておきましょう!
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