「獣医になりたいけど、頭が悪いから無理かな…」そう思っているなら、まず私の話を聞いてください。
私は高校時代、好きな科目以外はほぼ勉強せず、苦手科目は一桁点数が当たり前でした。偏差値にすると40前後。「獣医学部を目指す」と言ったら周りに笑われるレベルです。
でも、1年間みっちり勉強した結果、国立の獣医学部に合格しました。
戦略はシンプルでした。「全科目の基礎を穴がなくなるまでやり込んで、苦手科目が足を引っ張らない状態を作り、あとは得意科目に引っ張ってもらう」 それだけです。
この記事では、偏差値の現実を正直に伝えつつ、頭が悪い状態から獣医学部に合格するための具体的な勉強法と戦略を解説します。
「頭が悪いと獣医になれない」は本当か?

偏差値は「今の学力」であって「限界値」ではない
結論から言います。偏差値が低い状態から獣医学部に合格することは、珍しいことではありません。
その理由は、獣医学部入試の構造にあります。
入試で問われるのは「地頭の良さ」ではなく、「試験範囲の内容をどれだけ習得しているか」 です。
習得度は勉強量と戦略で変えられます。偏差値はあくまで「今この瞬間の学力の位置」を示す数字であって、あなたの限界値ではありません。
実際、獣医学部合格者の多くは現役での合格ではありません。1〜2年の浪人を経て合格するケースが珍しくなく、それは言い換えれば「高校時代の偏差値が足りなかった人が、勉強し直して合格した」ということです。
筆者自身の体験
かく言う私も、高校時代は好きな科目以外ほぼ勉強しておらず、苦手科目は一桁点数が当たり前、偏差値は40前後でした。
それでも1年間、基礎を徹底的にやり直した結果、国立獣医学部に合格できました。
「特別な才能があったから」ではありません。全科目の基礎を穴がなくなるまでやり込み、苦手科目が足を引っ張らない状態を作り、得意科目で稼ぐという戦略を愚直に続けただけです。
私の話はあくまで一例ですが、「高校時代の偏差値がそのまま合否を決めるわけではない」ことの証拠として参考にしてください。大事なのは今の偏差値ではなく、ここからどう動くかです。
獣医学部に必要な「偏差値の現実」

獣医学部は、医学部ほどではないにせよ全体的に難関です。
特に国公立は偏差値が高く、さらに倍率(=競争率)が高いため、偏差値だけ見て戦略を立てると失敗しやすいです。
大事なのは次の2つです。
- 偏差値は「目安」で、方式・配点・年度で難易度は変動する
- 合否を左右するのは、偏差値よりもむしろどの大学の・どの入試方式で勝負するか
※この記事の偏差値は、各種受験情報サイトの数値をもとにした「目安」です。模試(河合/駿台など)や年度・方式で変動します。
国公立大学獣医学部の偏差値ランキング
国公立は、ざっくり言うと偏差値60前後が目安になりやすいゾーンです(方式・年度で変動)。
| 大学名 | 偏差値(前期目安) | 共通テスト得点率目安 |
|---|---|---|
| 東京大学 | 67.5 | 84% |
| 北海道大学 | 65 | 78% |
| 東京農工大学 | 62.5 | 76% |
| 大阪公立大学 | 62.5 | 76% |
| 岐阜大学 | 62.5 | 72% |
| 岩手大学 | 62.5 | 70% |
| 山口大学 | 62.5 | 72% |
| 宮崎大学 | 62.5 | 72% |
| 帯広畜産大学 | 60 | 73% |
| 鹿児島大学 | 60 | 72% |
| 鳥取大学 | 60 | 72% |
ここで注目してほしいのは、偏差値の差より倍率です。
獣医学科は倍率3倍以上が当たり前で、年によっては10倍超になることもあります。
私立大学獣医学部の偏差値ランキング
| 大学名 | 偏差値(目安) | 倍率(目安) |
|---|---|---|
| 日本獣医生命科学大学 | 65 | 14.5 |
| 麻布大学 | 62.5 | 21.5 |
| 日本大学 | 60 | 8.2 |
| 北里大学 | 57.5 | 5.4 |
| 酪農学園大学 | 52.5 | 3.5 |
| 岡山理科大学 | 52.5 | 6.5 |
私立は国公立より偏差値がやや下がることが多く、大学によっては共通テスト不要で受験できます。
科目数を絞って集中できるので、スタートが遅れた高3にとっては現実的な選択肢になります。
👇 より詳しく知りたい人はこちらの記事をご確認ください。
今の偏差値で「どこを・どう狙うか」作戦マップ
偏差値一覧を見て「高すぎる」と感じた人のために、現状別の作戦をまとめました。
| 受験直前期の偏差値 | 狙いやすい入試形式 | やるべきこと |
|---|---|---|
| 65以上 | 国公立前期・私立上位 | 標準的な対策を仕上げる |
| 58〜64 | 私立上位・国公立前期 | 得意科目で差をつける |
| 50〜57 | 私立中位(共通テスト不要) | 科目を絞って集中対策 |
| 50未満 | 私立(独自試験型)・浪人視野 | 2〜3科目に全集中 |
「50未満」は詰んでいるわけではなく、狙う大学と入試形式を正しく選べば戦えるということです。
「高校時代の偏差値」と「入試の偏差値」は別物
よく「獣医学部は偏差値65以上必要」と言われますが、これは入試当日に必要な学力の目安であって、高校時代の偏差値ではありません。
高校2年生の時点で偏差値50未満でも、1〜2年間の受験勉強で偏差値65レベルの学力は十分に身につきます。
入試で問われるのは「高校生活の総合的な地頭」ではなく、「試験範囲の内容をどれだけ習得したか」だからです。
目安として、以下のように考えてください。
- 高3春の偏差値が55以上 → 現役合格を狙える射程内
- 高3春の偏差値が45〜54 → 1年間の対策で私立合格ラインに届く
- 高3春の偏差値が45未満 → 浪人を視野に、入試形式を戦略的に選ぶ
今の偏差値がどこにあっても、すぐに諦めてしまうのはもったいありません。
頭が悪い状態からの3つの突破口

突破口①「基礎の完全習得」と「得意科目で稼ぐ」を組み合わせる
頭が悪い受験生が陥りやすい罠は、「苦手科目を克服しようと色々な問題集に手を出し、解けなくて自信をなくす」パターンです。
実は、頭が悪い状態から脱却するためにやるべきことは真逆です。
苦手科目は「基礎を穴がなくなるまでやり込む」だけ。
1冊の問題集を選んだら、完璧に解けるようになるまで何周も繰り返す。新しい問題集は買わない。発展問題には手をつけない。苦手科目についてはそれだけで十分です。
「基礎の穴をなくすこと」と「新しい問題を解くこと」は別物です。
同じ問題が完璧に解けるようになり、その解き方を組み合わせることで、新しい問題に挑戦できるようになっていきます。
まずは「足を引っ張らないレベル」まで基礎力を磨くことに集中しましょう。
得意科目は「誰にも負けないレベル」まで磨く。
獣医学部の入試は複数科目の合計点で争います。苦手科目で大きく失点しない状態を作ったうえで、得意科目の高得点で補えれば合格点に届く。
発展問題まで踏み込むのは、「この科目で稼ぐ」と決めた科目だけで十分です。
私自身、苦手科目(数学・化学)は基礎問題集の1周目から始めて、何周も繰り返すうちに「基礎問題の8割が安定して取れる」状態まで持っていきました。
得意科目(国語・生物・英語)だけ発展まで仕上げ、基礎〜標準レベルはほぼノーミス、発展レベルは7割くらいの正答率まで持っていきました。
試験当日は「苦手科目でそこそこ取れれば、得意科目で逃げ切れる」という精神的な余裕がありました。
突破口②「共通テスト不要の私立」を狙う
共通テストが苦手な人や、苦手な科目が多い人、得意科目の少ない人に有効な戦略です。
私立獣医学部の一部は一般入試(独自試験)のみで受験できます。科目数が少なく(2〜3科目)、得意科目に絞って対策できるため、共通テスト型と比べて合格点を目指しやすい入試形式です。
麻布大学・日本大学・酪農学園大学などが代表例です。共通テストの出来が自分の弱点だと感じているなら、この選択肢を検討してみてください。
突破口③「倍率の推移」で受ける大学を選ぶ
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