獣医学部への進学を考えているみなさんの中には、札幌市という都会に位置しながらも自然に触れ合える場所から近い北海道大学に憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、北海道大学の基礎知識を知ってより興味を持つための足掛かりになるような情報をまとめました!
「ほかの大学の獣医学部とどう違うの?」「興味はあるけれど正直どんなところかわからない」などなど、将来にお悩みの受験生や単に興味があるだけの人もぜひ参考にしてみてください!
そもそも北海道大学の獣医学部ってどんなとこ?
獣医を目指す学生さんなら一度は聞いたことがある北海道大学。
なぜこんなにも有名になったかというと、1987年から1993年にかけて連載され当時爆発的人気を博した「動物のお医者さん」の舞台のモデルとなったからです。
今でも読み継がれており、特にコロナ禍の昨今ではステイホームのお供として再度若者に人気が出始めています。
ちなみに「Boys be ambitious!」という誰もがよく知る名言は、クラーク博士が北海道大学の母体である札幌農学校を去る際に残したものであるそうですよ!
そんな獣医人気の火付け役となった北海道大学の特徴や難しさについて紹介していきたいと思います。
北海道大学の基本情報
札幌市に位置し文系理系問わず多くの学部からなる北海道大学には帯広畜産大学との共同獣医学課程が設置されています。
学生総数は一万人を超え、食堂や理髪、購買店など学生の日常生活上の便宜が図られているのでアクセス面で不自由することはあまりないかと思われます。ズボラさんに優しい学校になっていますね!
北海道大学のいろいろ豆知識
北海道大学は他の大学にはない唯一の制度を取り入れています。それが総合教育部です。
総合教育部では文系理系共通の教養科目と基礎科目を学びます。この制度は文系理系問わず学生の多角的な視野と思考法を養うために取り入れられています。
学びたい分野は文系だけれどなりたい職業は理系という場合やその逆の場合もまんべんなく学ぶことができるという点でとても優れています。
また、総合入試という方法で入学した学生はこの総合教育部で学ぶ間に、自分にとって本当に向いている学部と進路をじっくり選ぶことができます!
なんと、文系から理系に行くことも理系から文系になることも可能なのです!
ほかに類を見ない、将来に思い悩む学生向けの制度となっています。
北海道大学獣医学部の偏差値と難易度
共同獣医学課程の偏差値と難易度
北海道大学の獣医学部の偏差値は57.5~65.0と全国の獣医学部全体と比較してもかなり高い位置にあります。さすがは旧帝大ですね!
共通テストの得点率としては総合入試なら70~72%、獣医学部入試なら78~79%とやはり高い数字となっています。気合を入れて勉強に臨みたいところです。
共同獣医学課程の倍率は?
学部別入試の場合獣医学部の倍率は例年6倍~3倍程度で、年によって変化が大きいですね。
これはそもそも定員数の少ない国立獣医学部ならではの現象であり、他の大学でもこのような傾向は強いようです。
定員数が30~40名と少ないので狭き門であることは間違いないでしょう。
北海道大学の入試の特徴は?
入試はどうやって行われるの?総合入試って何?
北海道大学の入試は他の大学にはないユニークな制度を取り入れており、おそらく皆さんが想像しやすい学部別入試とは別に総合入試という入試形態があります。
学部別入試には前期日程と後期日程があり、総合入試は前期日程のみになっています。
この総合入試と学部別入試の前期日程はダブっているので受験生はどちらを受けるのか選択を迫られることになります。
まず北海道大学の学部別入試の概要を紹介すると、前期日程は二次配点比率が60%と少し高めに設定されていますが、後期日程だと40%程度と低くなります。
教科は学部別入試だと共通テストが国語・社会・数学・理科・外国語から五教科七科目(地歴公民から一科目選択、理科は物・化・生・地学から二科目)、二次試験前期が数学・理科(物・生・化から二科目)・外国語の三教科四科目を受けることになり、後期が理科一科目のみになります。
また、総合入試だと化学を重視する「化学重点選抜群」、物理を重視する「物理重点選抜群」、数学を重視する「数学重点選抜群」、生物を重視する「生物重点選抜群」という入試形式があります。
それぞれ共通テストの配点は変わりませんが、二次試験において重視する科目に配点が偏ります。
どんな人に向いてるの?
上記からわかる通り、北海道大学には様々な入試形式がそろっており自分がどれを受けるべきか迷ってしまう受験生も多いと思います。
しかし、獣医学部を目指すならば学部別入試を強く勧めます。
その理由としては、総合入試の場合入学後一年間は学部に配属されず一年間の成績順に二年生から希望の学部に配属されていくのですが、その際獣医学部に配属されるのは5名のみなのです。
獣医学部は人気の高い学部でなおかつ定員数が少ないので、成績上位者となって獣医学部に入るには一年間楽しい大学生活を勉強に費やし続ける確固たるモチベーションが必要になります。
その結果、学部別入試で獣医学科に入るよりも難しいと考えられます。
本当に獣医学部のみを狙うならば総合入試は共通テストでやらかしてしまった場合などに考えるのがベストでしょう。
学部別入試の場合、前期は配点比率の偏りがないため理系科目をまんべんなくこなせる方に向いているます。
後期の場合は二次試験が理科一科目のみなので、生物・物理・化学のなかでどれか一極集中で得意な方に向いている可能性があります。
ただし、もちろん共通テストは五教科七科目で受ける必要があるので他の科目もしっかり解けなければなりません。
北海道大学の魅力とレベルを知ってモチベーションを上げよう!
この記事では北海道大学の魅力や入試の特徴、難易度などを解説していきました。
やはり日本の獣医学部のトップレベルともなると乗り越えるべきハードルが多すぎて鬱々としてしまう受験生もいらっしゃるかもしれません。
しかし合格を勝ち取った暁にはこれ以上ない達成感と喜びを味わえること請け合いです。
ぜひこの記事を参考にして憧れの北大キャンパスライフを掴み取ってください!
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