「山口大学の難易度ってどれくらいなんだろう?」
「一口に難易度といっても見方は個人それぞれだし、自分は何をすればいいのか分からないなあ」
そう思っている受験生はいませんか?
志望校選びに難易度の情報は必須だけれど、調べてみてもふわっとした概要であったり、偏差値しか載っていなかったりしてどれくらい難しいのかいまいちつかめませんよね。
そんな不満を解消するべく、現役獣医学生がデータと個人的見解でズバッと分析しちゃいます!
入試情報や試験の対策法、山口大学獣医学部の受験におすすめな人の紹介もしているのでぜひ参考にして見てください!
山口大学共同獣医学部の概要
山口大学共同獣医学部ってどんなところ?
山口大学の獣医学部のキャンパスは吉田地区にあり、広大なキャンパスの中に動物感染症の研究施設や国際水準の実習ができる設備が整っています。
研究や実習のための施設の充実度は大学選びの重要なポイントの一つですね。
また山口大学は、鹿児島大学と共同獣医学部の協定を結んでいます。
共同獣医学部とは大学間でそれぞれが持つ利点をいかして足りないところを補いあう制度の一つです。遠隔授業システムを使って2つの大学の学部生が同時に同じ授業を受けることもあります。
入試情報
2023年度の山口大学の受験情報をまとめています。
受験する方はしっかりメモしておきましょう!
受験情報を基に試験日のシミュレーションをするのも良いですね。
定員 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 | |
前期 | 21人 | 1月23日∼2月3日 | 2月25日 | 3月6日 |
後期 | 6人 | 1月23日∼2月3日 | 3月12日 | 3月20日 |
受験会場は吉田キャンパスです。
共同獣医学部の定員は前期・後期の合格者に学校推薦型選抜の合格者を加えて計30名になります。
試験時間は、数学が12:00〜14:00、理科が15:30~17:00です。
偏差値からみた山口大学獣医学部の難易度
それでは本題に入っていきましょう。
冒頭でお話ししたように、一口に難易度といっても偏差値の様な数字、データからわかる難易度や試験の特徴による個人的な難易度とあり、困惑している受験生も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、偏差値・ボーダーなどのデータからみた難易度と去年受験を終えた獣医学部1年生が入学試験の特徴から個人的に感じた難易度を両方ご紹介します。
偏差値
2022年度の情報をもとにした山口大学共同獣医学部の偏差値はこちら。
山口大学共同獣医学部の偏差値:62.5
共通テストボーダーは年によって上下しますが、偏差値に注目してみるとやはり獣医学部、国公立大学の中でも中々高い偏差値ですね。偏差値だけで見ると旧帝大の偏差値にも匹敵します。
それほど難しいということが読み取れるので、、獣医学部へ挑むならそれなりの覚悟とプライドを持って勉強しないといけませんね。
山口大学共同獣医学部の偏差値について詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください!
他の全国の獣医学部と比較してみるとどうなんでしょうか?
それが以下のようになります。
他の大学との偏差値比較
大学名 | 偏差値 |
東京大学 | 67.5 |
北海道大学 | 65.0 |
日本獣医生命科学大学 | 62.5 |
宮崎大学 | 62.5 |
酪農学園大学 | 55.0 |
岡山理科大学 | 52.5 |
一部の大学を抜粋しましたが、東京大学・北海道大学が頭一つ抜けて偏差値が高く、地方の国公立大学、私立大学と続きます。国公立大学大学の中でも大阪公立大学、東京農工大学は試験科目に数Ⅲがあり、また都心に位置するということもあって少し難易度が高いイメージがあります。
どのサイトで見てもこの関係性はあまり変わらず、獣医学生のもつイメージも同じような感じです。偏差値が大きく異なるわけではないので「東大、北大に行きたい!」「どうしても都心部がいい!」といった希望がなければ得意な教科で受験できる大学を探すのが良いでしょう。
試験からみた山口大学獣医学部の難易度
山口大学の試験は前期試験が数学と理科(配点200点ずつ)、後期試験は面接になります。
それぞれの試験、難易度はどのくらいなんでしょうか?
数学(ⅠA・ⅡB)
数学の試験は大問4つ、120分で行われます。試験を解いてみた印象は、範囲は幅広いが難易度はそれほど高くないといった感じです。言ってしまえば比較的易しい問題ばかりであり、そこまで差がつく問題は滅多に出ないと思えます。
応用問題よりも基本問題、公式の証明を繰り返し勉強して基本に関しては抜けのない程度まで完成させれば対応できるレベルです。4問確実に解いていきたいところなので、計算ミスには気を付けて落ち着いて取り掛かりたいですね。
もし、数学が苦手であったり本番に弱いタイプでテンパってしまったりしても、各大問に(1)~(3)等の誘導がつけられているので焦らず点を稼いでいきましょう。
物理
物理の試験は高校で習う範囲からまんべんなく出題され、大問4問を90分で解くというような地方国公立にしては少々難易度が高い作りになっています。
しかし出てくる問題は定番の問題ばかりなので受験勉強をしてきた皆さんなら一度は眼にしたことのある問題ばかりです。学校で配られるような問題集の基本問題がすべて解ける状態にしておけば「問題が分からなくて困る」といった事態にはなりません。
おすすめの勉強法は、物理の問題を解くときに、リード文を読んですぐに問題にかからずに、一旦この後に何が問われるか予想することです。物理の問題の流れは大体一緒なので、出題者が何を聞きたいのか先に理解しスピードアップを図りましょう!
化学
化学の試験は理論・有機・無機、さらには化学基礎の範囲からも幅広く出題されています。時間は物理と同じ90分です。知識問題、計算問題、また計算の過程を記述する問題もあり、一筋縄ではいかない模様ですね。
問題を解くだけで終わらせず、その背景までの理解ができると良いでしょう。
どういう意味かというと、化学の勉強をするときに問題で書かれている内容はどんな状況なのか理解して解いていますか?その物質はなぜその精製方法でなければいけないのですか?他の方法で生成してはいけないのですか?
それを理解して解くだけで化学の見え方は随分変わります。
問題を解くだけで終わらせない勉強をしましょう!
後期試験
後期の二次試験は面接試験です。「面接なんて緊張しちゃう!」「対策を早めにとっておかなくちゃ!」と焦るところですが、実は後期試験における面接の割合はたったの18%。残りは共通テストで決まってしまうんです。
面接に関しては肩の荷を下ろして、リラックスして受ければ問題ないでしょう。
その分共通テストでは「ボーダー点がとれれば!」といわずに高得点をとっておきたいところですね。
面接試験に関する情報は少ないですが、大手予備校だとこれまでの面接で聞かれた質問のデータを残している場合があります。予備校に通っている場合はチューターさんなどに聞いてみてくださいね。
山口大学獣医学部におすすめな人
ここまでの内容から読み取れる山口大学の獣医学部におすすめな人物像はこの通りです。
・数学・理科において高校生で習う勉強の基礎が身についている人
・科目をしぼった勉強法が向いている人
・後期試験は共通テストで高得点をとれた人
・獣医になるための強い熱意を持っている人
まとめ
これまで山口大学獣医学部の難易度についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
獣医学部受験は情報戦、この記事で山口大学が良いなと思った方も、そうでない方も、全国にある残りの獣医系大学16校の情報についても調べてみてください!
思いがけない自分にぴったりの大学が見つかるかもしれません。
また大学に入ってからの実際の生活や、個人的な質問にもSNSでお答えすることができます!気になる事があればぜひDMでご相談ください。
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