研究室の日常 採血編#1 暴れて難しいぞ、猫の採血!

学生生活

みなさんこんにちは、ただのカシノです。今回は研究室の日常について書いていきます。
猫の採血の練習をしたのでご紹介していきたいと思います。

猫の採血といえば、暴れる、難しいなどのイメージを持っている人が多いと思います。
実際、僕もそうでした(笑)

学校でいかにして動物の採血を学ぶのか、興味のある人はぜひ読んでみてください。

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まずは準備

まず、準備するものについて紹介していきたいと思います。

  • 針(25G)
  • シリンジ(2.5ml)
  • アルコール綿

今回は血液検査するわけではないので、へパリン管などは準備していません。
猫の血管は細いため、25Gの針を選びました。

実際に採血を行う

さっそく、採血を始めていこうと思います。

猫の静脈採血できる場所は通常3箇所あります。

  • 大腿静脈(後ろ足の内股辺り)
  • 橈側皮静脈(前足の前側辺り)
  • 頸静脈

採血は保定が8割と言われているほど保定が大切です。
採血がしやすく、猫が動けず負担のかからないような保定を心がけましょう。

猫の採血の練習は初めてなのでうまくできるか不安ですが、やっていきましょう!

大腿静脈からの採血

後ろ足の内股辺りからの採血になります。

刺した瞬間に血が返ってこなかったので外したかと思いましたが、ゆっくりとシリンジを抜く方向に動かすと、血が返ってきました。

思ったより、猫の血管は皮膚から浅いところにあるのだなあと感じました。

橈側皮静脈からの採血

さあ、次は前足の前側辺りからの採血になります!

後ろ足は成功したので次も一発で成功したいところです!
本来、前足は輸液などの留置を入れる際に使われるので、静脈採血することは少ないですが、練習なのでやってみます。

針を刺す時が緊張する瞬間です。

プスッ

成功しました。

順調に2回とも成功しました。

頸静脈からの採血

最後に頸静脈からの採血です。
今日の練習では最後なのでしっかり成功させたいです。

個人的に猫の採血で首が一番やりにくいです。

犬だと頸静脈は結構はっきりわかるのですが、どーも猫では分かりにくいです。

とにかくやってみましょう。
まず左手で駆血しながら頸静脈を探します。これがなかなか見つかりません。

しばらくして、左手の駆血の手で皮膚を引っ張りすぎていることが原因だとわかりました。
皮膚をあまり引っ張りすぎないよう駆血して採血してみましたが、血は返って来ませんでした。

時間的に失敗のままですが練習を終わりました。

猫の採血を行うコツ

採血していた際に先生や自分でやって思ったコツを紹介していきたいと思います。

  • 針先を絶対に動かさない(左手だけでシリンジを引く練習)
  • 陰圧をかけすぎない(血管が潰れる、血球が壊れる)
  • 血管の走行に左手をそわせる(血管が逃げないよう)
  • 勢いよく刺す(血管が逃げないよう)
  • 無意識でシリンジを前に押している場合が多いので引きながら採血
  • 針自体を斜めにする
  • それでもダメなら潔くやり直す

これらのことを心がけることで、難しいとされる猫の採血をスムーズに行うことができるかと思います。それでもやはり大変なので、練習あるのみですね。

首からの採血が難しかった…

今回はネコちゃんで採血の練習をしてみました。
協力してくれたネコちゃんには後で美味しいご飯をあげました笑

次は首からの採血もしっかり成功できるようイメージトレーニングしておきます。

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