広島県立総合技術研究所では、公務員獣医師の“研究業務”を体験できる職場体験プログラム(2~5日)を実施しています。
体験先として選べるのは、
- 保健環境センター(ウイルス検査・細菌検査・感染症対策・バイオハザード対応など)
- 畜産技術センター(繁殖技術・飼養管理・畜産研究など)の2施設。
学生の興味に応じて体験期間や内容は自由にカスタマイズが可能で、さらに 交通費助成・宿泊補助(上限あり) もあるため、広島県への就職に関心のある県外の学生でも気軽に参加できるプログラムです。
本記事では、この職場体験制度を活用し、畜産技術センターを訪れた獣医学生の体験レポートを紹介します。
繁殖技術や搾乳ロボット、採血、精液凍結といった“現場でしか学べない技術”に触れながら、研究と実証が一体となった施設ならではの学びや気づきをまとめています。
広島県への就職に関心がある方で、獣医師資格を生かした研究に関心がある学生にとって参考になる内容です。ぜひ役立ててください。
広島県獣医師職場体験プログラムについて
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広島県立総合技術研究所が実施する「獣医師職場体験プログラム」は、公務員獣医師が日々取り組む“研究業務”を学生自身が体験できる職場体験制度です。
広島県への就職に関心がある県内外の獣医学課程の学生や大学院生、そして獣医師免許取得者まで幅広く参加することができます。
このプログラムの大きな特徴は、以下の3点です。
※令和7年度の制度です。最新情報は公式サイトを必ずご確認ください。
① 体験期間・内容が自由に選べる(2〜5日間)
体験期間は最短2日~最長5日の中で自由に調整できます。
さらに、希望する体験内容をあらかじめ申込書で指定することができ、県側が参加者の興味に合わせてプログラムをカスタマイズしてくれます。
標準計画一覧(2日・3日・5日のモデル)から選ぶことも、職場体験プログラム一覧から体験したい内容だけを組み合わせることも可能です。
大学の講義や予定に合わせて参加しやすい柔軟な制度が魅力です。
② 職場体験先は2つの研究機関から選択可能
広島県の獣医師が活躍する研究現場として、以下の2施設が職場体験の対応施設となっています。
保健環境センター(広島市南区)
ウイルス検査、細菌検査、感染症発生動向調査、バイオハザード対策など、公衆衛生・感染症分野を中心とした研究業務を体験できます。
畜産技術センター(庄原市)
繁殖技術、遺伝的改良、飼養管理、肉質研究、搾乳ロボットなど、家畜の生産性向上と研究を一体的に行う畜産の研究拠点です。
今回の記事では、このうち畜産技術センターの職場体験を取り上げています。
③ 交通費・宿泊費などの助成あり(上限あり)
県外からの参加もしやすいよう、交通費(公共交通機関)・宿泊費(上限6,500円/泊)・雑費(1日1,000円) が助成されます。実質的な負担が少ないため、遠方の学生も参加しやすい制度になっています。
(※令和7年度の交通費等の助成は終了しました。自己負担での参加は3月13日まで引き続き募集します。また、来年度には、新たに交通費等の助成を含めた募集を開始する予定です。)
職場体験は通年(6月20日〜翌年3月13日まで)で実施され、土日祝日を除けば、自分の都合に合わせて参加日程を組むことができます。
このような柔軟性と支援制度により「公務員獣医師の研究現場を見てみたい」「畜産・公衆衛生の実験を体験したい」という学生にとって、非常に利用しやすい職場体験制度となっています。
広島県畜産技術センターとは?

広島県畜産技術センターは、庄原市に位置する県の畜産研究拠点です。
肉用牛・乳用牛の生産性向上、繁殖技術の発展、飼養管理の効率化など畜産分野の課題解決に向けた研究と現場での実証を行っています。
最大の特徴は、研究と飼養管理が同じ敷地内で並行して行われていること。
研究員が開発した技術を実際の施設で試し、結果を再び研究へフィードバックするという、「研究と現場が循環する環境」が整っています。
① 研究と現場が近い“実証型”研究施設
畜産技術センターでは、
- 繁殖技術の高度化
- 牛の飼養管理技術
- 遺伝的改良や育種
- 肉質評価
- 搾乳ロボットなどICT活用 といった多岐にわたる研究テーマが扱われています。
単に研究を行うだけではなく、“現場で使えるかどうか”までを含めた実証研究が行われる点が大きな強みです。
② 職員との距離が近く、質問しやすい雰囲気
職場体験参加者から特に印象の強かった点として、職員の方々との距離が近く丁寧に技術や背景を説明していただける雰囲気があります。
初めて畜産現場に触れる学生でも、「なぜこの作業が必要なのか」「技術がどのように研究に活かされているか」といった疑問をその場で解消しながら学ぶことができます。
③ 初心者でも参加しやすい安全管理体制
繁殖、採血、保定などを行う際には、安全管理のポイントや実施の理由を丁寧に説明していただけるため畜産分野が初めての学生でも安心して職場体験に臨むことができます。
このように、畜産技術センターは「畜産の研究と現場のリアル」 を同時に体験できる非常に魅力的な職場体験先です。
実際のプログラム体験レポート
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広島県の獣医師職場体験制度を活用し、畜産技術センターで数日間の職場体験を行った獣医学生(国立大学・2年生)に、実際の体験内容や印象を伺いました。
畜産分野が初めてでもどのように学べるのか、現場の雰囲気、研究者との距離、技術体験の内容など“学生のリアルな声” とともに紹介します。
\体験できるプログラムのリストはこちら/
畜産技術センターを選んだ理由
―― 今回の職場体験先として畜産技術センターを選んだきっかけは?

広島県に興味があったことがまず大きな理由でした。また、広島は畜産の印象が強くなかったため“その中で畜産技術センターはどのような役割を担っているのだろうか” と疑問を持ちました。
実際の現場で働く研究者や職員の役割を知りたいと思い、今回の職場体験先として選びました。
職場体験で実施した主なプログラム
―― 職場体験ではどのような内容を体験しましたか?

職場体験では、畜産の基礎から高度な繁殖技術まで幅広く経験しました。まず、種雄牛の精子搾取を見学し、気性の荒い牛を扱うための躾の重要性や、血統管理の大変さを知りました。その後、採取した精子を体温で保持し、濃度測定を経て液体窒素で凍結する精液凍結の工程も見せていただき、現場で高度な技術が日常的に使われていることに驚きました。加えて、経膣採卵という精密な作業も見学しました。
また、搾乳ロボットの説明では、搾乳に加えて飼料摂取量や体温など多くのデータを自動で管理できることを学び、ICTが大きく畜産を支えていることを実感しました。
職場体験では子牛の頸静脈採血にも挑戦し、操作よりも保定が最も重要であることを体感しました。
さらに、サイレージ作りの基礎や乾草の種類についての講義、和牛とホルスタインの市場価値の違いについての説明もあり、畜産は技術だけでなく経済面の理解も欠かせないと感じました。
印象に残った技術や研究内容
―― 職場体験で特に印象に残った点を教えてください。

畜産技術センターは、研究と現場が同じ場所にあるため、自分たちが取り組んだ研究成果をそのまま実際の牛で検証できる環境が整っています。
「机上の研究で終わらず、実際に使える形まで落とし込める」点が大きな魅力で、自分の発想や工夫が現場で本当に役立つ瞬間に、強い達成感を覚えました
―― 研究者の働き方について感じたことはありますか?

研究員の方々が長く働き続けている理由が、職場体験を通してよく分かりました。
自分たちが考案した技術や仕組みが現場で実際に使われ、その結果がまた次の研究につながっていく。
こうした“研究と現場が循環する働き方”が確立されており、研究職としての大きな魅力を感じました。
プログラムがカスタマイズできた良さについて
―― プログラムをカスタマイズできた点について、どのように感じましたか?

事前に自分の興味に合わせて内容を選べたことで、本当に体験したいプログラムを中心に職場体験を組むことができました。また、日程もこちらの都合に合わせて調整していただけたため、大学の予定と無理なく両立できたのも助かりました。
職場体験中は、分からないことがあればすぐに質問できる雰囲気で、気軽に相談できる環境で過ごせたことも大きな安心材料でした。自分にとって必要な学びを、自分のペースで深められる職場体験だと感じました。
職場体験環境・制度について
―― 職場サポートや制度面について感じたことを教えてください。

交通費や宿泊費が支給される制度はとてもありがたく、県外からでも参加しやすいと感じました。
なお、助成の対象は公共交通機関のみとのことでしたので、自家用車で向かう予定の方は事前に確認しておくと安心だと思います。
―― 宿泊・アクセスについてはいかがでしたか?

センターは中心地からは離れているため、アクセス面ではやや不便さを感じる部分もありました。
ただ、その点を補うように宿泊費の助成制度がしっかり用意されていたため、滞在に困ることはありませんでした。
費用面での負担が軽減されることで、地方での職場体験でも安心して参加できると感じました。
広島で感じた魅力
―― 職場血体験期間中、広島県で印象に残ったことはありますか?

短い滞在でしたが、地元の方々の温かさがとても印象的でした。
施設でも地域でも、丁寧に接していただいたことで居心地がよく、初めて訪れる場所でも安心して過ごすことができました。
これから参加する学生へメッセージ
―― 最後に、これから参加する学生へ一言お願いします。

広島県でしか経験できない職場体験内容が多く、とても学びの大きい機会だと思います。興味を持っている方は、ぜひ積極的に参加してみてください。
行けば必ず得られるものがある職場体験です。ぜひ多くのことを吸収して、将来の選択肢を広げてほしいと思います。
広島県獣医師職場体験の参加方法
広島県の職場体験は、体験内容を自由に選べるカスタマイズ性と、交通費・宿泊費などの助成がある点が大きな特徴です。
「興味のある分野だけ体験したい」「費用を抑えて参加したい」そんなニーズにも柔軟に応えてくれる職場体験制度です。
参加を検討したい方は、以下の窓口から気軽にお問い合わせください。
申し込み・お問い合わせはこちら
広島県総務局 研究開発課
📞 Tel:082-513-2436
📩 E-mail:soukenkyu@pref.hiroshima.lg.jp
公式ページ(職場体験の最新情報はこちら)
※必要書類(申込書・誓約書)、助成金の詳細、日程の調整方法などはすべて公式ページに記載されています。必ずこちらをご確認ください。
広島でしかできない学びを、あなたの手で。
広島県の獣医師職場体験は、“研究の現場”と“リアルな畜産・公衆衛生業務”を同時に体験できる、全国でも貴重な職場体験制度です。
畜産技術センター・保健環境センターの2拠点から選べ、さらに体験内容を自分でカスタマイズできるため、“今の自分が知りたいこと”に合わせて最適な学びが得られます。
公務員獣医師、畜産、感染症、繁殖、研究職──
どの道を目指す学生にとっても、自分の視野を広げるきっかけになるはずです。
少しでも興味を持ったら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
【写真提供・協力について】
本記事の写真は、タイトル画像を除き広島県立総合技術研究所より提供いただいたものです。
掲載にあたっては、広島県研究開発課による事前調整・確認を経たうえで使用しています。
協力:広島県立総合技術研究所
(畜産技術センター/保健環境センター)
職場体験窓口:広島県総務局研究開発課
Tel|082-513-2436
E-mail|soukenkyu@pref.hiroshima.lg.jp



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