「鳥取大学を目指しているけど、入試科目について詳しく知りたいな。」「鳥取大学の獣医学科は、他の獣医学科と入試科目に違いはあるのかな?」と気になっている人はいませんか?
今回は、鳥取大学を目指す受験生の皆さんのために鳥取大学の入試科目や科目ごとの対策についてわかりやすく解説していきたいと思います。
これから志望校を決める方や、鳥取大学を志望している方に有益な内容となっていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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鳥取大学共同獣医学科の一般選抜、どんな問題が出るの?
鳥取大学獣医学科の一般選抜では、どのような問題が出題されるのでしょうか。
はじめに注意点ですが、今回掲載している鳥取大学の受験情報は令和5年度入学者対象の募集要項を参考にした情報となっております。
最新の情報・より詳しい情報が気になった方は鳥取大学公式ホームページを確認してみてください
定員・配点
鳥取大学獣医学科の定員と配点は以下の表のようになります。
前期試験 | |
募集定員 | 30名 |
共通テスト | 5教科7科目(900点満点) 【国語】国語(200) 【数学】数I・数IA・数II・数IIBから2科目(200) 【理科】物理・化学・生物・地学から2科目(200) ※理科は、基礎科目の選択不可 【外国語】英・独・仏・中・韓から1科目[リスニングを課す](200[40]) 《地歴》世界史A/B・日本史A/B・地理A/Bから選択(100) 《公民》現社・倫理・政経「倫理・政経」から選択(100)●選択→地歴・公民から1科目 |
2次試験 | 2教科(400点満点) 【外国語】コミュ英語Ⅰ・コミュ英語Ⅱ・コミュ英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ(200) 【理科】「物理基礎・物理」・「化学基礎・化学」・「生物基礎・生物」・「地学基礎・地学」から1科目(200) |
自己評価シート・調査書(20) |
鳥取大学獣医学科の入学試験は前期試験のみであり、定員は国立獣医学部の中でも多めな30人となっています。
倍率は年により変動しますが、大体四倍前後に収束することが多いです。
また、二次試験の科目は英語と理科であり、数学が苦手な受験生でも数学なしで勝負をすることが出来ます。
一般入試の試験科目については後に詳しく解説していきたいと思います。
入試日程
鳥取大学共同獣医学科の試験や合格発表の日程は以下の表のようになります。
出願期間 | 試験日 | 合格発表 | |
共通テスト | 9/26~10/6 | 1/14,15(追試:1/28,29) | ー |
前期試験 | 1/23~2/3 | 2/25 | 3/7 |
これが得点のカギ!配点の傾向と対策
配点は
・共通テスト900点
・二次試験:英語200点 理科200点 調査書・自己評価シート20点
となっています。
共通テストの割合がかなり大きくなっているので二次逆転が難しく、共通テストで高得点を取ることが求められます。
共通テスト用問題集等で演習を積んで共通テスト本番に挑むことが重要です。
逆に二次は共通テストと同レベルまたはそれより易しい問題が多いので基礎を完璧にする勢いで共通テストに向けて取り組んで下さい。
選抜方式別!それぞれの入試科目って?
まず鳥取大学の選抜方式別の入試科目について確認していきたいと思います。
一般入試の科目って?
鳥取大学の一般入試の科目は英語と物理、化学、生物の三科目から選択で選ぶ理科から構成されています。
英語は基礎から標準レベルで理科は基礎レベルとなっています。
そのため、各科目の基礎レベルを完璧にすればおのずと合格点以上はとれると考えられます。
推薦入試、何が出るの?
鳥取大学獣医学科の推薦入試は学校型選抜Ⅱの一個のみとなっており、選抜方法は以下の4つとなっています。
- 共通テスト:900点
- 面接・調査書・推薦書:200点
- 小論文:100点
これらの点数を合計した点数、合計1200点で鳥取大学獣医学科の推薦入試は戦っていくことになります。
また備考として、推薦入試の各要素では以下のことを問われるとされています。
共通テストは高等学校段階における基礎的な学力、大学での学習に必要な知識・技能、思考力・判断力を評価する。
引用元:鳥取大学共同獣医学科HP
面接は思考力・判断力、表現力、主体性・協働性、多様性を評価する。
調査書・推薦書は高校での学習成績の状況等を評価する。
推薦入試は小論文や面接のような他のテストにはない要素があります。
そのためこういった要素に自信のある方や、もしくは共通テストに自信がある方は、前期と併願できるので可能性を広げるという意味でも積極的に受けていきましょう。
求められる資質
鳥取大学、そして岐阜大学の共同獣医学科は、獣医師の養成を通じて動物、人間社会、環境の健全性を維持し、獣医学の発展と国際化に貢献する人材を求めています。求める人材の要件は以下の通りです。
引用元:鳥取大学共同獣医学科HP
- 1.高い総合的学力を持ち、高度な獣医学教育に対応できる人。
- 2.国際的な視野と科学的・論理的思考のための語学力と理系の知識を持つ人。
- 3.自然や生命に興味を持ち、積極的に探究する意欲を持つ人。
- 4. 獣医学に関わる倫理観と使命感、コミュニケーション能力を備えている人。
- 5. 獣医学を通じて社会に貢献する意欲と目的意識を持つ人。
- 6.公衆衛生や環境衛生、動物の病気診断・治療などに関心を持ち、幅広い分野を学 習する意欲を持つ人。
- 7. 国際交流に積極的に関わり、世界で貢献できる獣医師になりたい人。
これらの要件に合う学生を入学させるために大学入学共通テストや学校推薦型選抜など多様な選考方法を使用して入学者を選びます。
評価の基準は、知識・技能、思考力・判断力、表現力、主体性・協働性などに関連付けられています。
自分の勉強の方針に迷った際は、この資質を意識して取り組むと新たな発見があるかもしれませんよ。
過去問でガッチリ対策!
大学入試を攻略するにあたって、過去問をしっかりと読み解いて傾向を掴むことが非常に有効です。
では、鳥取大学共同獣医学科の過去問からはどのようなことが読み取れるのでしょうか?
ここからは、各入試科目ごとの傾向についてお話をしていきます。
果たしてどんな傾向があるのか? 過去問から見える傾向って?
鳥取大学共同獣医学科の過去問を詳しく見ると、科目ごとに以下のような傾向が見られます。
英語
英語は大問4個で構成されています。試験時間は90分です。
大 問 1 長 文 | 長文は基礎から標準レベルですが文の量が長いです。 また両方の長文の最後の問題が文全体の内容を問う正誤問題なので、全ての文の流れを押さえつつ読む必要があります。 長文二つに時間が食われてしまいがちではありますが、短い時間で正確に文章を読み切ることや問題を適切にこなす力が要求されます。 |
大 問 2 長 文 | |
大 問3 和文英訳 | 和文英訳は標準レベルです。 しかし、なかなかにハイレベルな語彙を要求されることも多いので時間を要します。ここでは差がつきやすいです。添削などをしてもらい何回も書き直したり、標準レベルの語彙は最低限身につけましょう。 |
大 問 4 英 作 文 | 英作文は40単語程度です。 文字数は国立大の獣医のなかでも非常に少なく、基本的にそんなに難しいテーマを扱うことはないので特にこれといった参考書をやる必要はありません。 先生に添削してもらう等の対策で高得点を望むことができるでしょう。 |
理科
鳥取大学共同獣医学科の二次試験において、理科は
・生物
・物理
・化学
の3科目から1つ選択して受験します。
これらの科目それぞれについて見てみましょう。
生物
鳥取大学の生物は大問5題で構成されています。試験時間は90分です。
各大問の最初には基礎レベルの穴埋め問題があり、ここをどれだけ落とさないかが鍵になるでしょう。
この問題は教科書を読み込むだけで十分対応できるでしょう。
問題の大部分は知識を問うものです。教科書をしっかり読み込んでおきましょう。
また各大問に二問程度論述問題があるので論述の対策も欠かせません。
しかし字数が少なく基礎的な論述が多いため、基礎問題精講などで論述も網羅すれば十分です。
物理
鳥取大学の物理は大問4個で構成されています。試験時間は90分です。
鳥取大学の物理は基礎的な難易度の問題が多くなっており、発展問題を極めるよりも基礎問題を全範囲で苦手を作らないよう勉強をする必要があります。
良問の風のような参考書で基本的な問題から標準的な問題までを一冊完璧にするようにしてください。
化学
鳥取大学の化学は大問5個で構成されています。試験時間は90分です。
基礎から標準程度のレベルの問題が多くなっており、論述問題は少なめで計算問題が多めになっています。
計算問題は計算過程も書く必要があるので、普段の問題集や過去問を解くときから計算過程を意識してみて書く練習が必要です。
化学基礎問題精講や化学重要問題集などを用いて、演習を進めてみてください。
過去問で学習計画を立てよう!
鳥取大学の過去問は基礎を問うような問題が多く、そんなに捻った問題も出ないので基本的に共通テスト後、赤本を購入し過去問を3年から5年程度解くような流れでいいと思います。
理科は時間内に終わらないということはあまりないと思いますが、英語は時間の使い方を意識する練習をしないと本番盛大にやらかすという危険性があるので、時間の使い方のコツがつかめるまで過去問を解いててみるのもいいかもしれません。
各科目別の勉強法、コツを伝授!
各科目別の勉強法のコツについて詳しく教えて行きたいと思います。
これをマスターできれば高得点間違いなしでしょう。
共通テストをがっちり攻略!
共通テストレベルの場合、得意科目は学校または予備校でする演習で十分です。
目安としては8割以上を安定してとれるかという視点で見極めてみてください。
演習を続けていると得意科目でもスランプがくると思います。
スランプがきた場合は自分がどの分野がとれていないのかを分析し、とれていない要因が何なのか定めてその要因を解決したうえで演習量を増やしてみてください。
この作業は自分を客観的に見なければならず難しいので、先生に相談してみるのもありです。
苦手科目は、まず今まで受けた共通テスト模試でとれていない分野を分析します。
その上でとれていない分野を基礎レベルの参考書で演習していきます。
基礎レベルの参考書で8割以上正答できるようになったところで、共通テスト問題集に入っていきましょう。
基礎ができていない状態で演習してもあまり効果がないので、基礎ができた上で時間の使い方を意識したり、共通テストに要する思考力を鍛えていきましょう。
二次試験の科目の攻略法!
二次試験は、共通テストと比較して高い理解度を要する問題が多いです。
そのため、戦い方も少し変えていく必要があります。
ここから、二次試験で出題される科目ごとの攻略法について見ていきましょう。
英語
前述したように時間との戦いとなるので、時間を意識して過去問を何周もしてみてください。
長文一つにつき20分から25分、和文英訳20分、英作文20分を目安にだんだん時間を縮めていけるようにしてみましょう。
演習で75分くらいですべて解けるようになっていれば本番は安心です。
理科
生物
広範囲に基礎レベルから標準レベルの問題が多く出題されるので、基礎問題精講講などの基礎レベルの参考書を一冊用いてを論述含めて完璧にするとグッドです。
論述も基本的なものが多いので、基礎問題精講でほとんどは網羅できると言えます。
また前述したように基本的な語句の穴埋めが多いので教科書をよく読み込んでおくと対応できるといえます。
化学
空所補充と計算問題が多いので、論述というよりは計算と空所補充にフォーカスし、基礎問題精講や重要問題集のA問題を全範囲に苦手を作らないように演習してみるといいでしょう。
また有機化学においては年度によって思考力を要するような問題がでるので、余裕があれば重要問題集のB問題などのレベルの演習をしてみるのもおすすめです。
物理
問題のレベルは基礎から標準程度です。
どの分野からもまんべんなく出題されているので、セミナー等の参考書を用いて基礎を固めたたうえで、良問の風のような参考書で標準レベルを完璧にして苦手な分野を作らないようにしていけば盤石でしょう。
テスト前の復習のコツ!
テスト前復習の鍵としては、自分が間違えそうな問題や知識を効率的に見返すことです。
わたしは自分が間違えた問題だけを集めたノートづくりを普段からしてテスト前に見返すことをしていました。
テスト前は時間がないのでノートを作らずとも「ここがあいまいだから、ここを見返す!」とテスト前に決めて計画的に復習して万全に挑めるようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
鳥取大学の獣医学科は二次試験で英語と理科で勝負ができ、特に数学が苦手な受験生にはとても魅力的だと思います。特に英語は総合的な力が試されると思うので英語が得意な受験生は二次逆転が狙えるでしょう。
鳥取大学を志望する受験生の皆さんはぜひこの記事を参考にしてみてください。
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