山口大学共同獣医学部は、西日本を代表する獣医学教育拠点であり、国際水準の専門性と臨床・研究の両面から高度な学びを得られる人気学部です。
その一方で、共通テスト・個別学力検査ともに高得点が求められるため、難易度は全国的に見ても高め。
しっかりと戦略を立てないと、実力があっても得点が伸びにくい入試形式とも言われています。
ただし、正しい難易度の把握と、合格ラインを意識した学習を積み重ねることで、現役合格も十分に狙える大学です。
この記事では、
- 偏差値・倍率
- 共通テストと個別学力検査の得点率
- 過去の平均点・最低点
- 科目別の出題傾向
などをデータとともにわかりやすく解説します。
「山口大学共同獣医学部に本気で合格したい」と考える受験生のために、入試の全体像を整理し、必要な学力レベルを明確に示します。
山口大学共同獣医学部の難易度とは?【現役合格の目安も】

山口大学共同獣医学部は、国際水準の専門性の高い技術を身に着けられる人気の学部です。基礎的な知識を身に着けるだけでなく、社会で働くうえでのコミニュケーション能力も大切だと考えています。
共通テストと個別学力検査どちらでも高得点を取得することが必要なため、難易度は高いですが、しっかりと戦略を練ることで、現役合格も十分に可能です。
本項では、山口大学共同獣医学部の入試合格に必要な偏差値の目安や、共通テストと個別学力検査の得点率、平均点と最低点について詳しく解説していきます。
入試合格に必要な偏差値
山口大学共同獣医学部の合格を目指す場合、偏差値はおおむね63前後、共通テストで80%以上の得点率が一つの目安とされます。
一般選抜は前期と後期2回ありますが、どちらの入試においても、共通テストと個別学力検査で8割以上の得点を取ることが必要です。
共通テストと個別学力検査における重要度の比較
山口大学共同獣医学部は、前期と後期で科目数や入試形式が異なるため、内容をしっかりと把握しておくことが大切とされます。
共通テストと個別学力検査の科目数・得点比率は以下の通りです。
前期
| 共通テスト | 5教科7科目(1000点満点) |
| 個別学力検査 | 2教科2科目(400点満点) |
後期
| 共通テスト | 4教科6科目(900点満点) |
| 個別学力検査 | 面接のみ(200点満点) |
共通テストと個別学力検査での得点率から見る合格難易度
山口大学共同獣医学部の入試においては、共通テストと個別学力検査のどちらも8割程度の得点が必要とされています。特に後期の入試では、個別学力検査は筆記試験無しで面接のみの形式のため、共通テストでの得点率が重要視されます。
前期と後期で共通テストで必要な科目数も異なりますので、注意が必要です。
共通テストと個別学力検査における合格ライン: 平均点と最低点の目安
山口大学共同獣医学部の一般選抜における合格ラインは、得点率8割程と高いものになっています。
得点配分は、前期が共通テスト1000点、個別学力検査400点、後期は共通テスト900点になります。
目安として、過去5年間の一般前期における平均点と最低点を表にまとめました。受験生の方は、入試を受ける際の参考にしてみて下さい。
| 年度 | 平均点 | 最低点 |
| 2021 | 【一般前期】共通テスト: 817.5/1000 個別学力検査: 314.7/400 | 【一般前期】共通テスト: 736.8/1000 個別学力検査: 257/400 |
| 2022 | 【一般前期】共通テスト: 770.6/1000 個別学力検査: 340.4/400 | 【一般前期】共通テスト: 707.2/1000 個別学力検査: 260.0/400 |
| 2023 | 【一般前期】共通テスト: 788.2/1000 個別学力検査: 337.0/400 | 【一般前期】共通テスト: 745.8/1000 個別学力検査: 289.0/400 |
| 2024 | 【一般前期】共通テスト: 810.4/1000 個別学力検査: 358.4/400 | 【一般前期】共通テスト: 759.6/1000 個別学力検査: 323.0/400 |
| 2025 | 【一般前期】共通テスト: 835.3/1000 個別学力検査: 359.6/400 | 【一般前期】共通テスト: 797.4/1000個別学力検査: 322.0/400 |
山口共同大学獣医学部の偏差値と倍率の最新情報【データで見る合格可能性】

山口大学共同獣医学部の偏差値は、60〜65です。2025年度の出願倍率は前期約6倍、後期約16.3倍となっており、後期の倍率が非常に高くなっています。
この項では、主要予備校による最新の偏差値と倍率の推移から、入試の難易度について解説します。
主要予備校における最新の偏差値まとめ:河合塾・東進を比較
偏差値はおおよそ60〜65となっており、例年安定した水準となっています。
主要予備校による、山口大学共同獣医学部の最新の偏差値を表にまとめました。
倍率の推移から見る入試難易度
山口大学共同獣医学部の倍率は、一般前期が3~6倍なのに対し、後期は10倍以上と非常に倍率が高いのが特徴です。
過去5年間の入試倍率は、以下の表の通りです。
| 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | |
| 倍率 | 【一般前期】3.3倍【一般後期】9.7倍 | 【一般前期】4.5倍【一般後期】16.2倍 | 【一般前期】3.3倍【一般後期】17倍 | 【一般前期】3.2倍【一般後期】11.2倍 | 【一般前期】6倍【一般後期】16.3倍 |
山口共同大学獣医学部の過去の入試の出題傾向を入試科目別に解説

山口大学共同獣医学部の入試では、応用力と思考力が問われます。過去の出題傾向を理解し、基礎をしっかりと固めて入試に挑みましょう。
この項では、過去の入試の出題傾向を入試科目別に解説します。
数学の出題傾向 基礎を固めて標準問題を確実に得点しよう
大問4題構成で1問当たり50点、200点満点です。
試験時間は120分で比較的時間に余裕はあるものの、証明や図示が必要な問題が課されることもあるため、丁寧に解くことが求められます。
出題範囲は積分や微分、2次関数など幅広く、ほぼ毎年ベクトルの問題が1題出題されます。過去問演習を反復して、わかりやすく説明する練習をしておきましょう。
化学の出題傾向 理論重視、多様な演習問題を解くことが大切
大問5題構成で試験時間は90分です。
理論化学の出題が多く、特に有機化学の問題が大問2題を占めることもあります。過去の出題では、芳香族化合物や高分子に関するものが多いです。
教科書だけでなく、傍用問題集も利用して、しっかりと理論を理解することが大切です。
生物の出題傾向 論述力と応用力が鍵
大問4題構成で試験時間は90分です。
動物、植物の反応の問題が、毎年のように出題されています。論述問題や計算問題が多いので、過去問を解いて出題形式に慣れておく必要があります。
また、教科書と例題集を使用して、基礎知識に加えて最新の生物の知識を知っておくと安心です。
物理の出題傾向 計算力と論述力が問われる
大問4題構成で試験時間は90分です。
力学、電磁気、熱力学、波動を中心に、そのほか年ごとに原子や総合問題が出題されます。難易度は標準とされていますが、論述問題も出題されるので、過去問を利用して解答に慣れておくとよいでしょう。
地学の出題傾向 基礎的な知識をしっかりと学ぼう
大問4題構成で試験時間は90分です。
2025年の入試では、鉱物の性質や地質学の基礎的な知識が問われる問題が出題されました。論述問題も出題されるため、単語の暗記だけでなく理屈を理解しておくことが大切です。
丁寧な学びが合格への最短ルート!
山口大学共同獣医学部の入試では、どの科目も「基礎を深く理解し、それを正確に説明できる力」が求められます。難問奇問よりも、標準的な問題を確実に得点する力が合否を分けます。
論述問題が多いことから、知識を覚えるだけでなく、説明できるレベルまで整理しておくことがポイントです。日々の学習で1問1問の理解を積み重ねることが、最終的に合格への最短ルートとなるでしょう。


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