動物園獣医師とは、その名の通り動物園で大小多くの動物の健康を管理する職業です。倍率は大変高く簡単にはなれませんが、多くの学生が憧れる職業です。
しかし、獣医師に関する情報の中でも動物園獣医師に関する情報は特に少なく困っている学生も多い事かと思います。
そこで今回は、動物園獣医師の収入、待遇についてまとめてみました!
動物園獣医師の月給は20万強
実は、動物園獣医師の月給は20万円強なんです。
経験年数などによる昇給があるところもありますが、この月給をどうみるかは人によって違いそうですね、、、(獣医師にしてはかなり少なめですね。)
働く環境によってもこの20万強の受け取り方は変わります。
では実際の動物園の求人をみてみましょう。(動物園の名称は伏せています)
A動物園の場合
採用人数:若干名
初任給:大学獣医学科卒業26歳の場合 203,700円(参考)
※獣医師手当(20,000円)、期末勤勉手当、時間外勤務手当、住居手当、通勤手当等の支給あり
※厚生年金、健康保険、雇用保険および労災保険の適用あり
※初任給は経験に応じて加算、年一回の昇給あり
B動物園の場合
採用人数:2人
初任給:大学新卒者の場合 226,000円
※経験により加算
C協会による募集の場合
採用人数:若干名
初任給:224,800円
※経験により決定
※獣医師手当25,000円、その他手当あり
手当の記載にはかなりの差がありますが、どの動物園も即戦力となる経験者の待遇が良い傾向がありますね。
動物園獣医師になるには?
採用人数が少なく、毎年募集が確実にあるわけでもない動物園獣医師はとても狭き門です。
ではどのようにして動物園獣医師になる事ができるのでしょうか?
動物園の運営形態は主に3種類です。
自治体が管理する公立の動物園、外部の団体が運営する公立の動物園、民間の動物園に分けられ、それぞれにメリット・デメリットがあります。
自治体が管理する動物園とその他の動物園(外部の団体が管理する公立の動物園、民間の動物園)では特徴が大きく変わります。
自治体が管理する公立の動物園
この場合、獣医師は都道府県や市町村に公務員として就職し動物園への配属を希望します。
メリットは、間口が広い事です。公務員として配属されるので他の方法に比べて就職できる確率は上がります。しかし、必ず動物園に配属されるという確証はないというデメリットがあります。また、動物園に配属されても数年で転属になる可能性もあります。
そのため、「ずっと動物園で働き続けたい!」という人にはおすすめしにくい形態かもしれません。
その他の動物園
公立の動物園にしても民間の動物園にしても求人は極端に少なく、毎年あるわけではありません。また少ない枠に動物園獣医師を目指す全国の学生が集まるので倍率はとても高くなります。
採用されれば動物園獣医師として確実に働くことができます。
それまでの道のりは険しく、民間の動物園では即戦力を求めるために経験が重視されるなど努力だけでどうにかならないことも沢山出てきます。
絶対に動物園獣医師になりたいという強い意志を持った人にお勧めします。
動物園獣医師になりたい人におすすめの本
獣医さんだけが知ってる動物園のヒミツ 人気者のホンネ
実際に動物園獣医師として働かれていた先生が書いた動物園の新しい見方を紹介する一冊。
動物園にいる動物の生態がよくわかり、次に動物園へ行くとき一味違った楽しみ方ができるような本になっています。小さな子や活字が苦手な方でも読みやすいようにイラストも多くのっています。
動物園の獣医さん
上野動物園の獣医師さんがどのように動物と接しているのか、リアルな生活がわかる一冊。
ユーモアを交えながら大変な日常を伝えてくれます。
いつもは見えない動物園の裏側、動物園獣医師になりたい学生さんは特に気になるのではないでしょうか?
動物と向き合って生きる
旭山動物園の獣医師さんが書かれた本で、動物に対する考えが変わると高評価されている一冊。
動物園獣医師になりたい方は是非一度読んで、自分の考えを見つめなおすきっかけにしてみてはどうでしょうか?
動物園獣医師になるのはとても難しいが無理ではない!
ここまで動物園獣医師になるための情報をまとめましたがどうだったでしょうか?
採用条件は厳しく、採用後も大変な毎日が待っているかもしれませんが、それでも諦めずに夢を追えるかが重要ですね。
学生のうちでも出来る事はたくさんあるので、自分から行動を起こし就活のときの武器にしましょう。この記事で動物園獣医師になることの難しさを知り、覚悟を決めて頑張っていただければ幸いです。
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