皆さんの中で「動物園の獣医さんになっていろんな動物を守りたい!」「動物園の獣医さんになるにはどうしたらいいの?」と考えている人はいませんか?
動物園の獣医さんはさまざまな種類の動物を担当するためとても難しいですが、憧れたことがある人も多いかもしれません。しかし、動物園で獣医さんとして働くのはとても狭き門です。
今回の記事では、獣医さんとして動物園に勤める方法と今のうちからできる対策について説明していきます。動物園で獣医さんとして働きたいと考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
日本の動物園の種類は?
動物園といっても、日本では運営の形態が園によって違いがあります。各々運営している団体が違うので、就職する方法も少し違いがあります。
日本の動物園は大きく分けて以下の3種類があります。
・公立の動物園で、各自治体が運営しているところ
・公立の動物園で、外部組織が運営しているところ
・民間組織が運営しているところ
これらの動物園の獣医さんになる方法は、各々異なります。ここからは、それぞれの動物園ごとに、獣医さんになる方法を説明していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
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公立の動物園で、各自治体が運営しているところ
これは皆さんがよく知っている、一般的な動物園などを指します。その園のある地方自治体が運営しており、都道府県や市区町村に公務員として就職する必要があります。毎年公務員としての獣医の応募枠は多く、間口が広いのが特徴です。
しかし就職しやすい一方で、すぐ動物園で働くことは難しいでしょう。というのも、公務員として就職したのちに希望配属先を動物園にしても、なかなか通らないことも多く運に任せるしかないのが現状です。
自治体の中には動物園の獣医さんの採用募集を出しているところもあるようですが、必ず毎年希望を出せるとは限りません。
そのため、動物園の仕事以外でも、公務員獣医師としての仕事に楽しみを感じられ、動物園で働くまで気長に待っても良いという人が向いているとでしょう。
公立動物園で、外部組織が運営しているところ
これは公立の動物園の中でも、動物園協会やその他の外部組織が運営している動物園のことを指します。運営している外部の組織は各動物園に1組織とは限らず、複数の団体が協力して管理している場合も多々あります。
これは、どうしても動物園の獣医さんになりたい獣医のたまごたちが一心に目指す狭き門です。これらの外部組織が出す、動物園獣医師としての募集に採用されることが条件となります。
しかし募集は毎年かかるわけではない上、枠は多くても数人です。その分、就職できる可能性はとても低いでしょう。
しかしそのかわり、採用されれば動物園で働くことがほぼ確実に保証されます。そのため、動物園の獣医さんとして働く強いこだわりと意志がある人で、諦めない忍耐力を持っている人が向いていると言えるでしょう。
民間組織が運営しているところ
サファリパークなど、民間組織が運営している動物園がこれに含まれます。民間の動物園やサファリパークに、会社員として就職することになります。
民間組織が運営している動物園は小規模だったり経営もギリギリのところも多く、スタッフや獣医さんの数も多くは必要としていないでしょう。それゆえに、募集は全国的に見てもかなり少数で、お給料も高くない傾向です。
また獣医さんとしての経験が豊富であればあるほど有利に働く職場なので、新卒での就職活動は不利になってしまうこともあります。
そのためお給料が高くなくても、たくさんの動物に触れ合いながら楽しく仕事がしたいという人に向いていると言えるでしょう。
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動物園に就職するためにはどうしたらいいの?
上記のように、どのケースでも動物園の獣医さんになる道は狭き門であり、非常に倍率が高いのが特徴です。
では、少しでも動物園の獣医さんになりたいライバルたちに差をつけ、動物園獣医として働く可能性を高めるには、どんなことを大切にすればいいでしょうか。
ここからは、動物園で働くため、学生のうちや今からできることを説明していきます。
動物園の獣医さんになりたい人は、ぜひポイントを理解して、就職できるように参考にしてくださいね。
獣医師免許をとる
動物園で獣医さんとして働くためには獣医師免許が必要です。獣医師免許は獣医学を学べる大学に入学し、6年間通ったのち、国家試験に合格する必要があります。
6年間の大学生活では、基本的な獣医学の知識を学び、実践的な技術を習得する実習など、色々なカリキュラムが組まれています。
大学入学後も一生懸命勉強をして、獣医師国家試験に合格し、初めて獣医師として働くことができます。
そのため獣医学部を目指している人は、今のうちからコツコツ勉強しておくことが大切です。
一生懸命勉強をして獣医さんになりましょう!
インターンシップに参加する
就職活動では、動物園側に志望の動機をアピールする必要があります。そこで「動物が好きだから」「動物園によく行ったことがあるから」などの理由は、周りの志望者との差別化がはかれません。
そこで予めインターンシップに参加することがおすすめです。インターンに参加した経験は、動物園に就職したい動機を明確化できる上、活きた経験として就職した後も役立つでしょう。
またインターンは、動物園の獣医さんの仕事を実際に経験して間近で見ることによって、「本当に自分は動物園の獣医さんになりたいのか?」ということを再確認するために行くことをおすすめします。
動物園獣医の仕事はハードで大変なことも多いです。自分の気持ちを確かめるためにも、動物園での実務経験を実感するためにも参加してみるといいでしょう。
動物園でのアルバイトやインターンは大学生だけでなく、小中学生や高校生などが参加できるものもあります。ぜひ調べてみてください。
さまざまな動物についての研究をする
動物園の獣医さんの仕事は、動物の健康や栄養の管理はもちろん、動物の繁殖活動や野生動物に関しての研究をすることも含まれます。ですから、動物園に就職するにはそれまでの研究の内容を見ている場合があるようです。
例えば小動物の獣医さんになるための研究や病理の研究室に所属するより、早いうちから野生動物系の研究や繁殖を扱う研究室に関わっている方が有利かもしれません。
そのため、これから獣医学部に入ろうとしているみなさんは、各大学の情報を調べて、このような研究室があるかどうかを見極めて志望校を決定するといいでしょう。
志望校の選び方について知りたい方はこちらも参考にしてくださいね。
動物園の獣医さんの仕事内容を理解して、夢を叶えよう!
今回は、動物園の種類と、そこの獣医さんになる方法、またそのために今からできることについて紹介しました。
動物園の獣医さんは、獣医さんの職種の中でもとても人気が高く、狭き門です。
そのため、一生懸命勉強をしていく必要があります。
受験生のみなさんは、動物園獣医師になるために自分に合った志望校を選び、日々の受験勉強のモチベーションにしてみてくださいね。
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