麻布大学といえば、私立大学で獣医学部がある大学として獣医学部を目指す受験生なら誰もが知っているであろう大学の一つですよね。
ブログを執筆している私は国立大学の獣医学部に通っていますが、同じ学年の半数以上が併願校として麻布大学の獣医学科を受験しており、受験校として競争率が激しい学科の一つです。
この記事では麻布大学の入試情報と、過去問分析、合格に向けてのアドバイスなどをご紹介します。現在開示されている2024年度の入試情報についても詳しく説明しているのでぜひこの記事を受験対策の参考にしてみてください!
麻布大学獣医学部ってどんなところ?
麻布大学獣医学部は、国内外で高い評価を持つ学部の一つです。ここでは入試情報についてご紹介する前に、麻布大学の歴史や獣医学部の特色についてご紹介します。
学部の歴史
麻布大学の歴史は明治時代にまで遡ります。初期の頃は、獣医師の養成を目的として設立され、しばらくは獣医学・畜産学を専門に取り扱っていましたが、環境保健学部の設立や博士課程の開設など時代とともに研究や教育の内容も大きく変わってきました。
今では130年以上の歴史をもつ大学ですが、国際的な視野を持つ獣医師を育成するための多岐にわたるプログラムが展開されており、留まることのない進化を遂げています。
学部の特色
麻布大学獣医学部は、実践的なカリキュラムと先進的な研究施設を持つことで知られています。
例えば、臨床実習の一部ではVRを用いて行います。国内で先例のない取り組みであり、アニマルウェルフェア(動物福祉)へ貢献しています。
また、麻布大学の獣医学部獣医学科には40の研究室があり、学生は幅広い分野から研究室及び自分の研究テーマを選ぶことができます。
2024年度の入試、気になる情報はこちら!
それでは2024年度の入試情報を詳しく解説していきましょう。
2024年度の獣医学科の入試では、一般入試と推薦入試の2つのルートが存在します。
一般入試には二つの日程と共通テスト利用方式があり、それぞれ科目や配点、日程が異なります。推薦入試では、学校の成績や面接、小論文などが評価の対象となります。以下に表にしてまとめてみました。
一般入試
定員 | 入試科目 | 出願期間 | |
第一期B日程 | 62名 | 「数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B)」「英語(コミュ英Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・英語表現)」「理科(化学・生物から選択)」 の3科目300点満点 | 2023年12月18日(月)~2024年1月19日(金) |
第一期F日程 | 8名 | 「数学(Ⅰ・A・Ⅱ)」「英語(コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・英語表現Ⅰ・Ⅱ)」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から3科目選択し300点満点 | 2023年12月18日(月)~2024年1月19日(金) |
第二期 | 10名 | 「数学(Ⅰ・Ⅱ・A・B)」「英語(コミュ英Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・英語表現)」「理科(化学・生物から選択)」の3科目300点満点 | 2024年2月6日(火)~2024年2月19日(月)※1 |
第一期共テ利用 | 7名 | 数学(ⅠA・ⅡB)(200点)英語(リーディング/リスニング)(160点/40点)理科(化学基礎・生物基礎・物理基礎から2科目選択又は、化学・生物・物理から1科目選択)(200点) | 2023年12月18日(月)~2024年1月12日 |
第二期共テ利用 | 5名 | 数学(ⅠA・ⅡB)(200点)英語(リーディング/リスニング)(160点/40点)理科(化学基礎・生物基礎・物理基礎から2科目選択又は、化学・生物・物理から1科目選択)(200点) | 2024年2月6日(火)~2024年2月19日(月) |
※1:表は第二期を単独で出願する場合だが、第一期と第二期を同時に出願する場合の出願期間は2023年12月18日(月)〜2024年1月19日(金)となる。
一般入試の特徴
一般入試で注目したいポイントは第一期のB日程とF日程の違いにあります。
B日程の方が定員が62名と獣医学科の中で一番多い点はもちろん一つの特徴ですが、一見同じに見える入試科目にもある違いがあります。
B日程では数学・英語・理科の科目を制限時間60分で一科目ずつ受けますが、F日程のテストでは数学・英語・化学・生物から3科目を選択し、120分で解答します。
つまりF日程の方が「柔軟に科目選択が出来るが、定員は少ない」というメリット・デメリットがあります。
共通テストの特徴
共通テスト利用入試では英語・数学・理科の3科目600点満点で選抜されます。理科は化学や物理、生物を一科目選択する代わりに基礎科目2つを選択することもできるため理科が苦手な人におすすめです。
英語ではリーディングとリスニングの割合が160:40とリーディングの割合が高くなります。共通テストになり難易度が上がったリスニングですが、リスニングがどうしても苦手な人や、勉強の時間を割くのが難しい人は、このようなリスニングの配点が低い入試の受験を考えて見てはいかがでしょうか。
推薦入試
麻布大学獣医学部獣医学科へ入学するための推薦入試には以下のようなものがあります。
・獣医学科 卒業生後継者特別入学試験
・推薦入学試験(学校推薦型)
・地域枠産業動物獣医師育成特別入学試験
・外国人特別入学試験
・帰国生特別入学試験
・社会人特別入学試験(1年次入学)
・学士特別入学試験(1年次入学)
どの形式の試験も、基本は英語・数学・理科の基礎学力を判定する学力試験、面接、小論文が試験科目になっています。
学力試験の範囲は、英語がコミュニケーション英語Ⅰ・英語表現Ⅰ、数学が数学Ⅰ・A、理科が生物基礎・化学基礎から1科目選択となっており、一般入試に比べると難易度は低くなることが予想されます。
どんな対策をとればいいの?
麻布大学の獣医学部獣医学科に入るためには、一般入試、推薦入試で様々な方式があることがわかりましたね。
それではどんな対策をとれば合格に近づくのでしょうか?
学科試験
麻布大学獣医学部獣医学科の学科試験を受ける上で大事なポイントは、テストの形式を理解しておくことです。高校の勉強の基礎を獲得しておくことは言うまでもなく大切な事ですが、受験当日にその勉強して頭に入れた知識を100%発揮できる人はかなり少ないのが現状です。
持ち物の準備から体調管理、メンタルケアも含めて十二分に準備しておくことが大事です。
麻布大学の一般入試は大学の入試要項にも記載されてありますが、マークシート形式での解答になります。私立大学ではこの形式での受験が多いので共通テストが終わった後も鉛筆をすててはいけません!!
過去問を解く時から鉛筆での解答に慣れておくのもおすすめの対策法です。
小論文
麻布大学獣医学部獣医学科の推薦入試ではどの方式でも小論文が出題されます。
他の教科のように学校で集団授業を受けることはないので、自分で時間をとって練習する必要があります。一口に小論文といっても問題の出し方や文字数などでおおよその傾向が決まってくるのでそれを基に対策することが多いですね。
麻布大学獣医学部の小論文は新聞記事を引用し、その中の事柄について獣医師の立場、獣医療の課題と絡めて自分の考えを問う、といった出題方式が多く見られます。
具体的には麻布大学獣医学部の入試要項に5年分の小論文出題例が記載されているので、まずはそれを参考に小論文を練習してみることをおすすめします。
大学案内デジタルブック | キャンパスライフ | 麻布大学受験生入試情報サイトLIVE! (azabu-u.ac.jp)→p64
面接
推薦入試では面接も試験科目に入っています。「面接の対策なんて何から始めればいいかわからない!」といった人も沢山いるかと思いますが、実は二つのポイントさえ抑えれば、意外と突破できちゃうのが面接試験なんです。
ひとつは「質問への返答をある程度考えておく」ということです。
獣医学科に関する質問を想定することも大事ですが、まずは王道の質問である志望理由、将来の進路、自分の長所短所、高校の思いで、自己PRなどを一分ほどで説明できるようになりましょう。それらができる様になったら、最近のニュース、獣医学や環境問題について自分の考えを述べられるように練習しておきましょう。
もう一つ、多くの人が見逃してしまいがちな点が「面接時の所作」についてです。
名前を呼ばれたらはっきりと返事をする、ドアは静かに閉める、分離礼を意識する、目線を合わせて質問に答える、など意外と見落としてはいないですか?
このような所作は、学校の先生や予備校のチューター、家族に見てもらったり、面接練習の動画を撮影したりすると気づくことができます。
面接や小論文は、別に時間をとって練習する手間がかかりますが、志望学科について調べることでモチベーションが上がったり、自分を見つめなおすことができるというメリットもあります。大変ではありますが諦めずに頑張ってみましょう!
まとめ
この記事を通じて麻布大学獣医学部獣医学科の特徴や入試情報、対策法を知ることができたのではないでしょうか。この情報を基に、日々の勉強や準備を進めていきましょう!
また受験勉強に関して、大学生活について、様々な質問も受け付けています!記事に対する疑問もお気軽にお問い合わせください。
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