「獣医学科は共通テストの比重が大きいけど、どう対策したらいいんだろう?」「実際獣医大学に通っている人の判定はどのように推移したのかな?」と疑問に思っている獣医志望の受験生はいませんか?獣医学部は学生数が少なく合格体験記の数も多くはないため、そういった情報を集めるのに苦労してしまいますよね。
今回の記事では、実際に国立大の獣医学科に通っている学生3人から「センター試験(現共通テスト)の対策」「受験期の判定」について詳しく聞きました!
受験生の皆さんの大きな助けになると思いますので、ぜひ役立ててくださいね!
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今回インタビューした獣医学生
今回インタビューを行ったのは、国立大獣医学科5年生の3人。
共通テスト(旧センター試験)、2次試験の両方で高得点をとっています。
獣医学科合格のための共通テスト対策
ーー国立大の獣医学科は非常に共通テストの点数の割合が高いですが、皆さんはどのようにセンター試験対策を行ったのですか?
徳留:自分は2浪したのですが、時間については厳しく練習しましたね。
センターや共通テストの問題を「時間があれば解ける」というレベルまでまず勉強し、そこからは大問を10分以内に解けるように日々練習しました。
ーーそれぞれどのくらいの期間で行ったんですか?
徳留:自分は高校時代に全く勉強していなかったので、「時間があれば解ける」という状態になるまで1年かかりました(笑)
残りの1年で、短時間で解く訓練を行った感じですね。
ーーその訓練は1年中?
徳留:はい。1年の間、1日の流れにその訓練の時間を組み込んでいました。
数学の大門を10分で解くとか、そんな感じです。センターの過去問をどんどん使っていました。
ーー「センターの問題は本番までとっておくべき」ともよく聞きますが、結構しっかりと解いていたんですね。
徳留:どうせ本番までに問題を全て覚えているなんてことはないので(笑)
それに「わかる」から「できる」状態に持っていくにはそれなりに時間がかかるので、早めにやっちゃってました。
ーー坂口さんも同様ですか?
坂口:僕もおおむね同じですね。僕は1年しか浪人していませんが(笑)
僕も高校時代の勉強は全くの0から始まったので、最初の半年でまず「問題と戦える」レベルまで自分を持っていきました。それから、具体的なセンター対策を行った感じです。
ーーセンターに特化した教材などは使用しましたか?
坂口:数学は、センターに特化した緑チャートを使用しました。高校時代に買った青チャートはとてもやり切れる量じゃなかったので(笑)
あとは、予備校で毎朝模試の過去問を解いていましたね。国数英を大門1つずつ。リスニングも毎日やらされていました。
ーーなるほど、お二人ともとにかくコツコツ基礎を固めるという感じですね。
徳留:そうですね。習慣化することが1番大切だと思います。
センター直前、獣医志望の勉強は?
ーー日常学習をとても大事にされていたようですが、センター直前はどのような勉強を行っていたんですか?
坂口:直前というか、11月くらいから本格的に過去問演習を行いました。どの科目も最低10年分は解きましたね。あと。東進や河合が出している模試の過去問題集も大体全部解きました。
ーーセンター試験当日はどのような勉強をしていたんですか?
坂口:自分は地理選択だったので、地理と無機化学ばかりやってましたね(笑)
地理って運ゲーみたいなところがあって、少しでも頭に入れておこうと思ってました。
あとは、自分専用のまとめノートで最後の振り返りをしていました。
徳留:振り返りノート大事だよね。
ーー確かに、自分の積み上げたものを見ることで精神的にも安定しますしね。
徳留:水村さん的には何かセンターについてありますか?
ーーレベルの高い高校ほど共通テストやセンター試験を軽視するので、その風潮に負けるな!とは伝えたいですね(笑)
獣医学科に合格した人たちの判定の推移はどんな感じ?
ーーお二人とも高校時代はあまり勉強をしていなかったそうですが、受験勉強を開始してからの判定の推移はどのような感じだったのですか?
徳留:高校時代〜1浪目の前半くらいの判定はずっとEでした(笑)
勉強し始めてから半年くらいでやっとBやC判定が取れるようになったんですけど、調子乗ってたら落ちましたね。
ーー2年目の成績は安定していたのですか?
徳留:2年目は、基本的にずっとA判定でしたね。その上で、取りこぼしがないように勉強していた感じです。
ーー坂口さんも同様ですか?
坂口:僕も高校時代はDやE判定ばかりでした(笑)
浪人して、夏休み明けくらいまでにA判定に持っていった感じです。そこからは安定してAでした。
元々ワンランク上の大学を目指していたので、そこの判定は直前までBでしたが(笑)
ーーなるほど…ちなみに私は直前まで模試の点数が680点くらいで、判定もBでした(笑)本番で奇跡的に700点を超えることができたのでラッキーでした。
坂口:それがあるので最後まで共通テストはわからないですよね!逆も然りですが(笑)
壁にぶつかったら、自分の分析をしっかりしよう
ーー受験勉強中に壁にぶつかったときは、どのように対処をしていましたか?
徳留:自分は英語が苦手だったので、しょっちゅう壁にぶつかっていました。
そこで自分の何がダメなのかを分析したところ、単語力不足だと気づいたんです。そこからはとにかく単語を手に書いて覚えていましたね。
ーーなるほど、自己分析ですね。他には何かしていましたか?
徳留:お風呂に入る時などに、1日の振り返りをしていました。「今日はこんなことを学んだな」とか「明日はあそこを勉強してみよう」とか、1日の総復習をする感じですね。
ーー坂口さんは、何かしていましたか?
坂口:僕も自己分析はすごくしていましたね。数学がどうしても苦手だったので、伸び悩んだ時にはどんな時間のかけ方をするべきかを毎回考えていました。
「やってるのに伸びない」ってことは「伸びない理由」があると思うので、そこをきちんと考えることが大切だと思います。
ーーやはり自己分析が大切なのですね。成績が伸びないと親御様からの目なども気になると思うのですが、そのへんはどうだったのですか?
坂口:高校3年間全く勉強していなかったので、やはり親はうるさかったです(笑)
2次関数までしか勉強が進んでいないのに確率の点数で怒られる、みたいな。そういうときは、自分の勉強したノートや予定を書いたスケジュール帳を見せてましたね。
「これだけやってるから大丈夫!」というのをしっかり示すことが大事なんじゃないかなあ。
徳留:水村さんはどうだったのですか?
ーー自分は11月まで部活があったので、壁にぶつかってる場合ではなかったですね。「壁もぶち抜け!」みたいな(笑)とにかくやるしかなかったです。
坂口・徳留:おお〜!!
まとめ
・共通テスト対策は「まず戦える状態にすること」がとても大切!
時間短縮などはそれが出来てからでよい!
・共通テスト直前はとにかく過去問。自分用のまとめノートをコツコツ準備しておこう。
・判定は「半年以上前からA判定」という人が多かった。ただし、本番は確実に番狂わせが起こる!
・壁にぶつかったら「なぜ伸びないのか」しっかりと自己分析を行おう!伸びないのには、必ず理由があるぞ!
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