「共通テストが終わって鹿児島大学を目指すことになった」「鹿児島大学受験に向けて春から勉強する」という方はいませんか?
今回の記事はみなさんに私の合格体験記について紹介したいと思います。
私は紆余曲折があり二年間の浪人期間を経て、鹿児島大学の獣医学部に合格しました。
一浪目の夏までは薬学部志望だったので、完全に獣医学部志望になった二年目のお話をメインでしつつ、一浪目の至らなかった点をお話していけたらなと思います。
この記事が浪人生のみならず現役生の合格の手助けになればと思うのでぜひ参考にしてみてください。
合格率の推移と共通テストの点数
私は、2年間久留米ゼミナール久留米校で浪人の末に鹿児島大学共同獣医学部に合格しました。
予備校は家から自転車で10分程度のところにあったので、自転車で通っていました。
選択科目は社会は地理、理科は生物と化学です。
なぜ獣医学部を志望したか?
私は、小さい頃から自然あふれる地域で昆虫採集や魚釣りを友達と行っており、図鑑を毎日読んでいるような幼少期でした。カメやカナヘビなどの野生で捕まえた爬虫類を飼う中で動物が好きになりました。
元々は医療系の親の影響を受けて薬学部を志望していました。
薬学部を目指していた理由は、医学部は自分の学力では無理なこと、薬学部を卒業すると高収入な医療系の国家資格が取れるからという不十分な志望理由でした。
その結果、得意科目以外全く成績が伸びず本当に薬剤師になりたいんだろうかと考える日々が続いていました。
さらに薬学部を志していたにも関わらず化学が大の苦手で、特に有機化学が苦手だったので、仮に入れたとして勉強についていけるのかという不安も抱いていました。
そんな中、一浪目にできた獣医志望の友達と話す中で、幼少期から好きな生き物に携わる仕事がしたいと思うようになります。そのような仕事の中でも国家資格が取れること、安定した収入や幅広い職域に魅力を感じ、一浪目の夏から獣医志望になりました。
使用教材と時間配分を意識して点数アップ!
受験の過程で私が意識したことは、教材の使用法と時間配分の2つです。
教材の選び方や勉強の仕方を工夫することで、点数だけでなく自己肯定感やモチベーションまで高めることができました。また時間配分や管理を徹底し、確実に勉強時間を確保するようにしました。
ここからは、これらの具体的な方法についてお話ししていきます。
自分のレベルに合った参考書を選ぼう
まず教材について、私は問題集を飽きずにたくさん周回することをモットーとしていました。
これは、一浪目のときに買った参考書が結局一周、もしくは一周すら終わらずほぼ身になっていなかったという反省から生まれた考え方です。
私は飽きっぽい性格だったので、一個の参考書に途中で飽き、いろんな参考書に目移りしてしまっていました。
気づけば、周りの友達からも参考書の相談をされる参考書マニアになっていました。
自分の場合、参考書に飽きる原因として後々分析して思ったのが自分のレベルにあっていないため問題の正答率が低く、一周するのにも時間がかかっていたということです。
「周りの友達がこれを使っているから自分も…」とか「自分の志望校のレベルの参考書だから…」ではなく
- 自分の成績
- 分野別の得意不得意
- 自分がこの参考書を使ってどんな力を身につけたいか
などをよく考えた上で、自分のレベルにあった参考書を慎重に悩みながら選んでみてください。
具体的な使用教材・効果的な使い方
ここからは、具体的にどんな教材を使っていたのか、どんなふうに使っていたのかについて解説をしていきます。
国語
古文上達
週に一回1テーマごとゆっくり進めていました。結構量があったので半年近くかかりました。
練習問題で文章を読む練習にもなるので、古文が苦手でしたが抵抗感なく古文が読めるようになりました。
それに加えて文法力もつくので一石二鳥です。
さくらさく古文単語
さくらさく古文単語のアプリで何回も周回しました。
ただ単に単語帳を見るのが苦手だったので非常に効果的でした。
単語が頭にたくさん入ることで、古文をスピーディーに読むことができるようになりました。
英語
システム英単語
英単語は元から結構入っている方だったので、3章や4章のハイレベルな単語を暇なときに単語帳を開いて単語が目に入る時間を増やしていました。
難関大学になると難解な単語を文脈から意訳するというテクニックが求められますが、シス単4章まで回っていると意訳せずとも単語の意味が分かることがあるので非常に心強いです。
英検準一級予想問題ドリル
これは英検準一級を受ける二週間前から本腰を入れて解き始めました。
七日間完成というコンセプトのもとで七つの予想問題があります。
本番を想定した形式のハイレベルな問題が多くなかなかに苦戦しましたが、わからなかった単語をノートにまとめて何回も見直した結果、本番にその単語が何個も筆記試験に出たので、すごく実践的な問題集だなと思いました。
数学
厳選!大学入試数学問題集理系262 基礎問題精講ⅠA 基礎問題精講ⅡB
わからなかった問題の解説に自分の言葉で補足を付け加えるという勉強法が効果的でした。
これをしてから論理的に問題を捉えられるようになり、記述の偏差値が10くらい上がりました。
生物
全レベル問題集3 全レベル問題集4
良問が非常に多く、記述の練習にもなるのですごくおすすめです。
国立獣医を目指す受験生は全レベル問題集3まででいいと思います。私は生物をさらに極めたかったので4まで解いていました。
基本ノートに解き、丸付けをしてわからなかったところは質問をするという普通の勉強法でしたが、レベル3の方は3周くらいしたらかなり実力がつきました。
全国入試問題正解
これも同じくノートに解いて、わからないところは質問に行くという方法でやっていました。
東大京大以外の大学の過去問を二年分ずつ解いたら進研模試の問題が全く怖くなくなりました。
共通テストの模試等でも、この問題集のおかげで背景知識が身についているので、問題文を読まなくても解きやすくなるなどの成長が見られました。
化学
化学重要問題集
化学はかなり苦手だったので合計で5周くらいしていました。
解くたびに間違えたところの周辺知識の補充を逐一資料集からしており、欠かさなかったです。
二次で化学を使わなかったのでA問題までしか解いてませんが良問ぞろいなので自然と実力がつきました。
地理
旺文社 大学共通テスト実践対策問題集 駿台 短期攻略 大学入学共通テスト 地理B
間違えた問題に必要な知識を資料集に付箋等でまとめて張り付けていました。
私は資料集を見る頻度が高かったので資料集を見るたびに自分がどこを間違えたかが再確認できて良かったです。
また、地理は高度な思考力を必要とする学問なのでわからない問題があっても質問をすぐにせずしっかり思考する癖をつけようと意識していました。
時間管理
時間管理で気を付けていたことは自分の勉強時間を可視化することです。
私はスタディプラスというアプリを使用していて勉強時間を入力していて、平日は一日12時間、そして週で80時間以上を目標にして勉強していました。
一日の勉強時間が12時間いきそうかいかなそうかを考えて勉強していました。
サボってしまうと結局他の日に勉強時間を増やさないといけないので、1日で12時間勉強する習慣がつきました。
息抜きの仕方としては好きな服をネットで見たり、買ったりすることや家で飼っているカメに癒されたりしていました。
モチベーション管理
私は、二浪目は毎日「今日は何問して今週ここまで終わらせる」という目標を立ててモチベを上げていました。
細かい目標を達成するたびに周りの人に今日はここまで終わったと報告して自己肯定感を上げていました。
またスタディプラスなどでも、勉強時間とともにここまで終わったとつぶやいていました。
通っていた予備校の情報
ここまでは私の受験の過程について触れてきましたがどうだったでしょうか。
次は私が通っていた予備校の情報について説明していきたいと思います。
久留米ゼミナールは少人数での授業をモットーにしています。浪人生の総数は100人程度でかなり小規模です。
入校時に、英数国で4段階のクラス分けを行います。理科に関しては3段階のクラス分けを行います。
社会は文系教科をとる人数が少ないので1クラスから2クラス程度に分ける形です。
授業は前期・夏季・後期に分かれ、前期と夏季と後期でそれぞれテキストを購入して授業を受けます。
テキストは講師が作成したオリジナルなもので、質の高い実践的な入試問題を集めたものが多かったです。
共通テスト対策は学校専売の問題集を使用していました。
予備校は7時から空いていて22時で自習室が閉まるという感じでした。
私は一浪目の時は自習室に最後まで残っていましたが、二浪目は自宅で勉強できるようになったので自宅で勉強していました。
受験当日の体験
私は自己推薦型の総合型で鹿児島大学共同獣医学部を受験し合格しました。
試験は2/5にあり、前期の3週間前くらいでした。
前日は鹿児島中央駅近くのホテルに泊まっていたので市電の鹿児島中央駅前から乗り、唐湊で降りました。
一部の受験生は工学部前で降りていましたが、唐湊で降りたほうが距離が近いし受験生のための施設案内の看板がわかりやすい位置にあるので唐湊で降りることをお勧めします。
前日下見をしていなかったため唐湊で降りてから少しキャンパス内で迷って徒歩で10分程度でつきました。
下見は必ず前日すべきだと思います。何回しても損はありません。
当日は何があるかわからないので、リスクマネジメントをしておきましょう。
35分の講義を見て50分で500字以上の小論文を2つ書く講義型試験、それと面接を受けました。
講義型試験は培養肉に関しての講義で、かなり上手にまとめることができ八割以上得点できた自信があります。
講義型試験が終わってお昼を食べてあと、試験管に案内され農獣棟に案内されて移動しました。
面接は農獣棟の二階であり、四人の教授に質問を受けました。
一部の教授はニコニコして質問してくれましたが、中には結構圧迫的な態度をとる教授も。
面接は15分程度で自己推薦書から質問が練られてる印象でした。
問題は計8問程度で、
- なぜ獣医師になりたいのか
- 獣医学的な問題に対して自分がどう考えるか
- 獣医学的な知識
について、それぞれ2-4問ずつ問われました。獣医学的な問題に対して自分がどう考えるかという問題は難しく、その場で考えなければならなかったので苦戦しました。
共同獣医学部の総合型の受験者は8割くらいが女子で、現役よりもスーツ姿の浪人生が多く、みんな緊張しているようでした。
アドバイス
自分の可能性を広げるためにたくさん能動的に動いて欲しいです。
私は選択肢を広げるために色々調べて、総合型という浪人生でも受験できる自己推薦を受けました。
その結果合格することができました。
調べなきゃ総合型を知ることはない訳です。
そして総合型の面接を練習してくれないかと色んな先生にお願いして、たくさん練習をつけてもらいました。
その姿勢が合格に繋がったと信じています。
だからこそみなさんも能動的に動いてみてください。絶対その1つ1つの行動が合格への1歩へと繋がるでしょう。
また獣医学科を受験する上で1番大切なのは基礎を疎かにしないということです。
特に国立獣医は共通テストを高得点取った上で二次試験で基礎から標準程度の問題をいかに高得点を取れるかが勝負となります。
だから基礎を固めて本番基礎問題で取りこぼさないようにすることは非常に大事です。
まとめ
ここまでの記事は参考になったでしょうか。
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