「生物の試験で点数をのばしたいけれど、どう勉強すればいいのかわからない…。」
「生物の勉強をしたいけれど、どの参考書を使えばいいのかな…？」
と思っている人はいませんか？
生物の試験で得点をのばすための参考書や問題集の使い方、気になりますよね。
今回の記事では、獣医学生がおすすめの生物の参考書やその使い方について解説します！
生物の参考書でどれを購入しようか迷っている人はぜひ参考にしてください！
生物はどう勉強すればいいの？
生物は化学や物理など他の理科科目とは少し異なり、勉強法に悩みますよね。生物で得点をのばす勉強法について、獣医学部受験における生物の難易度をもとに解説します。
獣医学部受験における生物の難易度は？
獣医学部の生物の試験の難易度は大学により異なりますが、一般に難しいです。
しかしどの大学の試験も、基本的なことを理解していれば高得点をとることができる可能性は十分にあります。
ただし中には特徴的な出題をする大学もあるため、事前に自分が受ける大学の過去問に目を通し、どのような問題が出るのかを知っておくとよいでしょう。
生物で得点をのばす勉強法とは？
生物の勉強において一番大切なことは、「教科書に書いてあることを自分の言葉で説明できるようになるまで理解しようとする」ことです。これは、多くの受験生が見落としがちなポイントでもあります。
生物は化学や物理と異なり、数式をあまり用いず言葉で説明しています。
そのため定義やしくみを言葉で説明することは、数式を覚えるのと同じくらい大切で、これができていなければ試験に出題されるような難問を解くことは不可能でしょう。
問題演習を行う前にまず自分の中で基本的なことが理解できているか、知識にぬけはないのかを確認し、その後の問題演習では「足りない部分を補う」ことを意識しましょう。
これを行わず、「問題集を〇周やる」というような対策の仕方では、得点をのばすことはできません。
大切なのは「問題集をくり返し解く」ことではなく、「自分に何が足りないのかを知る」ことです。
問題１問１問を大切に解いて自分に足りない部分をしっかりと把握し、そこを確実に埋めていくことで問題演習の効果が出るのです。
これらのことをふまえて、次に紹介する参考書を用いてみてください。
必ず効果が出るはずです！
生物の詳しい勉強法については別の記事でも解説されていますので、ぜひこちらも参考にしてください👇
生物受験におすすめの参考書10選！
ここからは、おすすめの参考書や問題集を用途別に紹介していきます。
最初に述べておきますが、個人個人によって使いやすい参考書は異なります。
自分に合った参考書を探す際のポイントは、難易度と用途をはっきりさせることです。
自分が受験する大学の生物の試験はどのくらいのレベルを必要としているのか、自分は何ができるようになりたくて参考書を用いるのかをはっきりさせましょう。
その上でこの記事を参考にして参考書を購入されるとよいかと思います。それぞれの参考書や問題集の特徴を解説していますので、ぜひ自分に合った参考書を手にいれてください。
参考書はいらない？
結論から言うと、私は参考書は用いていませんでした。
大学受験の問題は、ほとんどが教科書に載っていることから出題されます。
そのため、教科書に書いてある内容を理解しておくことが最も大切です。
時々理解しにくい内容に対しては参考書を用いると理解しやすくなることもありますが、参考書を参考書のみを読むのではなく、必ず教科書をベースに理解するようにしてください。
入試問題は教科書から出題されるため、あくまで教科書が理解できるようになることが大切です。
教科書で理解できないところは参考書で補い、再び教科書で確認する、という使い方をするとよいかと思います。教科書の内容を理解できているかは、自分の言葉で説明できるかを目安にしましょう。
一方で、図説は持っていた方がよいです。
教科書にある文章を図説の図や写真と照らし合わせながら理解すると、頭の中にも入りやすくなります。
それだけでなく、理解のスピードも速まります。
休憩時間などにただ眺めているだけでも面白いので、持っていない人はぜひ購入してください。
基本問題を解けるようになりたい人向け
教科書の内容がある程度理解できるようになったら、まずは基本問題で理解度を確認するとよいかと思います。
基本問題で解けていないところは理解できていない可能性が高いので、もう一度教科書で確認するようにしましょう。
また知識問題は、知識に抜けがないようにするために定期的に解くようにしましょう。
・セミナー生物・生物基礎
こちらは教科書に合わせた問題集です。
共通テストだけでも生物を受験する人には強くおすすめします！
内容としては、知識確認問題と基本問題、標準問題、応用問題と幅広く扱っており、解説もついています。
授業の復習に使えるだけでなく、直前まで抜け落ちているところがないか確認したり復習をしたりと最初から最後まで使えます。
受験勉強中ずっと使える問題集ですので、１冊あると便利だと思います。
・基礎問題精講
こちらはシリーズとなっており、次に紹介する標準問題精講の他にさらに易しい入門問題精講もあります。
この問題集は教科書に対応してはいませんが、基本問題を一通り解くことができます。
また、こちらのシリーズは解説が丁寧で、考え方やポイントが詳しく解説されているので生物が苦手な方にもおすすめです。
標準問題が解けるようになりたい人向け
基本問題がある程度解けるようになったら、標準問題を解いて自分が対応できる問題の幅を広げましょう。
標準問題にも基本的な問題も出てくるので、できなかったところは教科書などを用いて丁寧に復習するようにしましょう。解けない時は、基本問題に戻るのもいいと思います。
・標準問題精講
こちらは先ほど紹介したシリーズの標準レベルの問題集です。標準とはいえ、この問題集が解けると旧帝大の一般学部の試験問題に対応できるレベルです。
先ほど説明したように解説が丁寧なので、ある程度問題は解けるようになったがまだ苦手意識がある人や、基礎問題は解けるが入試問題はまだ解けないという人におすすめです。
このシリーズにはまだ他の問題集もあるので、合わせて参考にしてください。
応用問題が解けるようになりたい人向け
標準問題が解けるようになったら、応用問題に挑戦しましょう。
応用問題は、大学の試験レベルだと思ってください。
大学の試験に触れることで、実際にどのような問題が出るのかを知ることができます。
記述問題があることもあるので、丁寧に解きましょう。
また、問題文中にも大事なことが書かれていることが多いので、わからないところはないか確認しながら解くとよいと思います。
・実践生物重要問題集
こちらは大学入試問題の中から分野別に良問を集めてまとめた問題集です。
そのため、問題の難易度としては高く分野にまたがる問題もあるため、ある程度生物の勉強が進んでいる人におすすめします。
この問題集は、本番と同じように時間を計って解き、できなかったところを丁寧に復習する使い方がおすすめです。
記述問題まで丁寧に解き、先生などに添削してもらうといいと思います。
復習の際には問題文中にも分からなかったところがないか丁寧に確認してみてください。
苦手な分野の対策をしたい人向け
生物の中で苦手な分野がはっきりとしている人は、分野別で演習するとよいです。
今回は、特に苦手な人が多い遺伝と計算に関する問題集を紹介します。
遺伝の問題
遺伝の問題、苦手な人は多いですよね。
その理由は、多くの人が遺伝の仕組みがわかっていないからです。
問題集を用いる前に、自分で遺伝の仕組みを説明できるか、図説できるかやってみましょう。
案外できないものですよ。
自分で説明できるようになってから問題を解くと、意外と簡単に解けるようになることもあります。
遺伝で出題される問題は決まっていることが多いので、理解が済んで練習しておきたいという人は、問題集を用いるようにしましょう。
分からなかったところは必ず教科書や図説を用いて確認するようにしてください。
・大森徹の生物 遺伝問題の解法
こちらは予備校人気講師による遺伝問題を集めた問題集です。
遺伝の問題では理解は大切ですが、解法を知っているとより楽に解けることが多いです。
そうした解法が詳しく解説されていますので、遺伝問題が苦手な方にはおすすめです。
計算問題
計算問題も苦手意識のある人が多いと思います。
生物においては公式を用いることがほぼないので基本的なことを理解していれば問題は解くことができますが、初見では解くのに時間がかかってしまうことがあります。
そんなときは、問題集で基本問題を中心に事前に演習しておくとよいです。
注意点としては、問題の解法だけ覚えるやり方は本番で出題形式が少し変わったときに対応できなくなってしまうので危険です。必ずその分野を理解するようにしましょう。
・大森徹の生物 計算・グラフ問題の解法
こちらも同じく予備校人気講師による、計算・グラフ問題を集めた問題集です。
計算・グラフ問題は共通テストでも出題があり、慣れておくとよいと思います。
計算問題では解法、グラフ問題ではみるポイントなどが詳しく解説されています。計算・グラフ問題が苦手な人や、得意になりたい人におすすめの問題集です。
このシリーズには他の問題集もあるので、合わせて参考にしてください。
共通テストの問題が解けるようになりたい人向け
獣医学部の中でも国立大学を受験する人にとっては、共通テストで高得点を取ることはとても大切です。
共通テストに関しては出題形式が特殊なので、過去問や問題集を用いて実践練習をして、形式に慣れておきましょう。
・大学入学共通テスト 生物基礎の点数が面白いほどとれる本
・大学入学共通テスト 生物の点数が面白いほどとれる本
上の２冊は、どちらかというと生物が苦手な人におすすめです。
過去のセンター試験や試行調査が詳しく分析され、一問一答形式で解説されているのがポイントです。
本書ではわかりやすい講義が展開され、さらに赤シートを用いて重要なところを確認できるので、生物に苦手意識のある人でも比較的取っかかりやすいと思います。
・共通テスト過去問研究 生物/生物基礎(2023年版共通テスト赤本シリーズ)
・大学入学共通テスト実戦問題集 生物基礎 (駿台大学入試完全対策シリーズ)
・大学入学共通テスト実戦問題集 生物 (駿台大学入試完全対策シリーズ)
こちらは生物の一通りの理解が済んだ人におすすめです。
過去のセンター試験や試行調査、共通テストの過去問題集になります。
本番前に時間を計って実践演習として利用するのがいちばんよいと思います。
解き終わった後は、自分の間違いを復習することはもちろん、出題形式・傾向の分析を行うとさらによいです。
大学入試問題が解けるようになりたい人向け
大学の入試問題はなんといっても過去問で対策するのがいちばんです。
赤本などを用いて、実際に解いて分析するようにしましょう。
過去問を解き始める時期はできるだけ早いほうがいいと思います。その方がゆっくり分析できるからです。直前まで過去問をとっておく人もいますが、分析にかける時間が少なくなるためあまりおすすめしません。
受験する学校が決まった時点で、解けるのであれば１年分の過去問をためしに解いてみるといいかと思います。
解いて自分のできなかったところを分析し、それから教科書を読み直したり基本問題や標準問題を解きなおしたりして足りないところを補いましょう。
まとめ
いかがでしたか？
生物は対策次第でいくらでも得点をのばすことができます！
得点をのばすための道具として、自分にあった参考書を用いて対策してみてください。
地道な努力が合格につながります！
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