獣医学科、特に国立大を目指す獣医学生の皆さん
「苦手科目を全部伸ばさないと合格できない」そう思っていませんか?
実は私は、”国語をほぼ捨てる”という選択をしました。
その代わりに、得意科目を徹底的に伸ばすことで総合得点で押し切るという戦略を取り、結果として浪人1年で帯広畜産大学共同獣医学科に合格することができました。
この記事では、「全科目バランス型」とは違う、“尖らせて勝つ受験戦略”とその成績推移、生活の実態をリアルに解説します。
この体験記のタイプ

この体験記は「安定積み上げ型」です。現役時から得意だった数学と化学を重点的に伸ばし、得点を上乗せしたタイプです。
知らない土地で始まった浪人生活

私は実家が関西なのですが、家庭の事情で実家を出て北海道の札幌市で浪人生活を送りました。知らない土地で知らない人だらけの中、寮生活が始まり、特に4月は毎日心細かったことを今でも覚えています。
高校の時から偏差値は62前後の帯広畜産大学はB~C判定で、浪人の春でもそのくらいの判定でした。
浪人が決まった時点で得意だった数学と化学を重点的に伸ばすと決めていたので、この時期は数学と化学ばかりしていました。
数学は青チャートと予備校のテキスト、化学はチャート式新化学、重要問題集を使って勉強していました。
私は国語と生物が非常に苦手で、共通テストでの得点に伸び悩む(国語は5割~6割、生物は6割前後)受験生でした。
しかし獣医学部の特性上、共通テストの配点が高い大学が多いため、苦手な共通テストの得点が1年で伸びるのかがとても心配でした。
成績はどう推移したか(夏〜秋)

成績の変化
偏差値は数学と化学がかなり上がり72ほどになりましたが、他の科目は58から62を行き来しており、全体としては66から68ぐらいで安定しました。
科目を絞って成績の底上げ
前述のとおり国語と生物は苦手で、勉強しても伸びないという気持ちが自分の中にありました。点数的には、この時期でも共通テストで国語、生物ともに6割を超えることはほぼないというレベルでした。
春から数学と化学を伸ばすというやり方は変えず、自習時間は基本的にこの2科目をしていました。
ほかの科目は予備校の授業を聞き予習復習を行う程度で、自学は全くしていませんでした。しかし現役生より1年間多く勉強していることもあり、この勉強法で偏差値はかなり上がり安定してきました。
直前期の取捨選択

「国語を捨てる」という決断
国語という科目を捨てました。決断できたのは、
- 国語は共通テストのみで、二次では使わない。
- 国語の失点を補えるレベルに数学が得意だった。
この2つが主な理由です。これはかなりの決断でしたが、得意を伸ばす浪人にしようと決めた時から、苦手でなかなか成長を感じなかった国語を勉強することをやめました。
その分の時間を数学などに割くことができ、全体としては偏差値は上がりました。
得意科目を尖らせて苦手をカバー
直前期には数学と化学をより尖らせるために、共通テスト模試の復習や共通テスト対策本などを周回しました。絞ったおかげで共通テストで9割を切ることはないほどに成長でき、この2科目で国語などの苦手科目をカバーできました。
共通テストで合計8割を目標にしていたので、国語110点、生物60点と考えて、数学190点、化学90点ほど取ることができれば、十分にカバー可能という作戦でした。
英語や地理は苦手ではなかったので、これらを加味して、模試では安定してA~B判定をとることができていました。
共通テストが終わり、いよいよ科目を全振り
帯広畜産大学に出願することが決まった時から、本格的に数学と化学に全振りしました。過去問を一通り解き終わった後は他の大学の過去問を解き、勘を鈍らせないようにしていました。
英語は文章に慣れておくために一日に長文を1つ読むことだけは続けていました。
試験当日と合格の要因
本番でゾーン突入。60分で全問解答、40分を見直しに
この1年間誰よりも二次力を伸ばした自信があったので、緊張はなく、自分の力を出すことができれば大丈夫と思っていました。
受験会場でも周りの受験生のことは全く目に入らず、完全にゾーンに入っていたと思います。
100分の試験だったのですが、60分という過去問でも経験したことがないほどの早さで解き終わったため、残り時間はしっかりと見直しに充てました。
合格につながった最大要因
二次試験の数学と化学で最大火力を出すという信念を曲げずに春から勉強できたことが一番の要因だと思います。
共通テストでしか必要ない科目を伸ばし二次試験で失敗した場合は挽回が難しいですが、最初から二次試験をポイントにして勉強をしていたため、リサーチでD判定と出ても焦ることなく本番に臨めました。
生活設計

睡眠時間はしっかり確保。それでも勉強時間は削らない
私は睡眠時間は7時間は確保したかったので、毎朝7:00に起床し、24:00に寝るという生活を徹底して一年間行いました。
月曜日から土曜日は予備校の授業があったため授業後に6時間ほど自習室で、日曜日は予備校が閉校していたため、カフェに朝から夜まで12時間ほど籠るという生活でした。
スマホは1日30分。誘惑を封じる
スマホは1日30分のスクリーンタイムを設け、調べ物をするとき以外は電源を切ってカバンの中に入れていました。
私の浪人期間は基本的に友人や家族との連絡はほとんどなかったため、1日30分もあれば十分で、受験が終わるまで無駄にスマホを触る習慣は全くなくなりました。
スクリーンタイムは予備校の友達にパスワードを設定してもらったため、自分で解除できない状態でした。
今振り返って思うこと
息抜きは必要
私は浪人期間中、息抜きとして毎晩読書をしていました。推理小説が好きで、23:00~24:00は読書の時間と決めていたため、それを楽しみにその時間までの勉強に身が入りました。
実際、この生活をしていても成績が下がるようなことはなかったため、息抜きとして良い機能を果たしていたと思います。
選択科目はできるだけ変えない
理社の選択科目については、なるべく変更しないことをお勧めします。
私自身、現役時の社会は地理Bを選択していたのですが、共通テストで思うように点数が取れなかったため、浪人期が始まって1か月ほどは倫理・政治経済の勉強をしていました。
しかし、春の模試で歯が立たず、結局夏からは地理Bに戻しました。
今振り返ると、別に地理が嫌いだったわけでもなく、共通テスト本番で高得点が出なかったという理由だけで、今まで培った知識を捨ててほかの選択科目に目移りするのは間違った判断でした。
春は1日2時間ほどを倫政にかけていたため、結局100時間以上が水の泡となってしまいました。
よっぽど苦手であったり、嫌いでない限りは基本的に選択科目の変更はしない方がいいです。
後輩へ:浪人は結果論。でも”深み”を出せる1年
私はほとんどの浪人生とは異なる浪人の形態をとりました。しかし、市街地からかなり離れた町村に実家がある人など、物理的に予備校に通うのが困難な人もいると思います。家庭の事情もそれぞれあると思いますが、どんな浪人の方法をとったとしても、最後に踏ん張れるか、結果を出せるかは自分自身の問題です。
私自身もどの浪人の形態が良かったのかは正直わかりませんが、結果論、志望校に合格できたのでこの方法が間違っていなかったのだと考えています。そうです。浪人は結果論です。ただ、浪人の1年間は結果が伴えばすべてのことが良かったと思える1年になります。この1年間は、自分の夢をかなえるための”深み”を出す1年です。さぼればそれ相応の結果が、頑張れば合格という形で必ず良い結果としてついてきます。
大学に入った後、社会に出た後に、浪人してよかったなと思える日が必ず訪れるでしょう。逆に失敗を経験しているからこそ、社会に出た後の強みになるとも思っています。浪人は決してマイナスではありません。悔いのない受験生生活を送ってください。
帯広畜産大学の受験に関しては、公式ラインから個別の相談を受け付けています。ご希望の方はこちらからご連絡ください。
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