「海外で働くことに興味はあるけど勇気が出ない…」「情報が少なくて不安」と感じている方はいませんか?
確かに日本でさえ獣医療に関する情報を集めるのは大変なのに、海外ともなると得られる情報は減り、信ぴょう性も確かでなかったりして、情報収集は困難を極めます。
今回は実際に海外を回って世界の獣医療を体験しながら発信している獣医師の方にお話を聞いてみました。海外で働く予定がない方でも、新しい世界が知れるいい機会になるかもしれません。
今回お話を伺った先生

無理といわれたその時の気持ちが力に
ーー今日は海外で世界一周をされてる獣医師の「のすけ先生」にお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。ではまず自己紹介の方をしていただいても大丈夫ですか?
はい、よろしくおねがいします。麻布大学を卒業して北海道で農済の獣医師として二年間働いて、一度農済を退職し今世界一周をしている獣医師の佐藤りゅうのすけといいます。
ーーよろしくお願いします。今麻布大学から北海道農済のほうにいかれたというふうに伺ったのですが、それまで麻布大学に入るまでの経緯やなんで獣医師になろうと思ったのかについてお聞きしてもいいですか?
それこそ昔から人と違う事をやりたいなと思うところがありまして。
お医者さんってやっぱり結構多いんですけど、獣医をやる人は全然いないからレアだし、獣医格好いいなっていうのが最初の理由です。
また、高校一年生の秋冬くらいに「獣医になりたいです」って先生にいったら「文系にいけ、理系いくな」って言われて、それがすごく悔しかったんです。だからそれが結構大きかったかもしれない(笑)「獣医無理だといわれたなら獣医になるしかない、見返してやろう」って。
だから結構他の人は動物が好きでとかそういうモチベが結構強いと思うんですけど、まあ僕ももちろん動物は好きですが、「無理」って言われたことが一番の理由かも知れないです。それがめちゃめちゃむかついたから(笑)。もちろん動物が好きってのも根底にはあります。
北海道で働いた実際の感想は?
ーーありがとうございます。卒業後農済に進まれたということなんですが、そちらはどういった理由で選ばれたんですか。
それこそ小動物はめっちゃ飽和しているじゃないですか今。学校でも「小動物は飽和してるから小動物に考えなしに行ってもなかなか将来厳しいんじゃない」って言う話もされてたし。
結構小動物の世界って、日本の場合はブラックというか長時間労働当たり前で、の割には給料はそんなに良くなかったり…で開業するのも今の時代結構厳しかったり。そういう背景を麻布ってすごく先生が叩きこむから大動物をおすすめされたのも半分くらいです。
あと性格的に牛とかの方がおおらかっていうか、農家さんも犬とか猫みたいに家族っていう感じではなくて、「今自分の生活を支える収入源だから」ていう考え方の違いが自分に合うかなと。
それに給料がいいですよ大動物は。「人間らしい生活ができる」と、当時はそう思っていたんですよね。やっぱり残業とかもそんなにないし、残業したらした分給料でるし、公務員の時間の優遇が利く部分と、でも獣医らしく臨床もできる、そういうのが合わさっているのが結構大動物の世界なのかなあって思って。
実習の印象もあったかな。
どうせ行くなら北海道が一番牛も多いし、技術とかも進んでいるから、どうせ行くなら北海道かなってを選んだ感じですかね。
ーーありがとうございます。実際に北海道の農済にいかれて「思っていたのと違ったなあ」とかそういう部分ってありましたか?
やっぱり田舎すぎる(笑)
いくところにもよるんだけど北海道、でかい!縦にも横にも長い。
例えば1番上の稚内と宗谷地区っていう所とあと東の釧路と南の十勝がやっぱり人が少ないから忙しい。忙しいし、給料もやっぱり高いって言われています。
けどそういうところはやっぱり人が少ないから、栄えてない。住んでたところはスーパーもコンビニも1番近いとこで車で40分だし、それこそ僕筋トレが趣味なんですけど、ジムも片道車で50分。
車ないと生きていけないし、冬は−20度ー30度で雪で車見えなくなるし、めっちゃ自然が過酷。「文化的な生活じゃない」と思ってしまってしんどかったです。
まあ場所にもよるんですけども、栄えているところだと、牛が少なくなっちゃうから給料も下がっちゃう。だからどっちを取るかですよね。生活を優先して都市が近いところを選べば、便利だし割と人間らしい生活はできるけどそんなに忙しくないから給料もそんなに高くない。
一方で自然の厳しい地域では給料は月で数万変わって、数万から十何万まで変わる月もあります。
――そんなに変わるんですね。
変わります変わります全然違います。一年目二年目でそんなに変わるから。結構違う。
ーー配属先は選べるんですか?
選べます。希望採用が結構細かくて、「どこどこの何々診療所がいいです」って言うと結構の確率でそこにはなるから、まあそんなに志望する人が少ないっていう、倍率が高くないから出来る事かもしれないですけど。だから実習何個か行って、ここって決めたら、よっぽどやばい人でない限り行けると思います。
ただ、実習で行くところって泊まるところはホテルなんでそれなりに街なんですけど、就職して実際に住むところは街じゃない。
僕が実際に泊まったところは稚内市っていうところで、一応市だから人口も結構いたし、色々飲み屋とか店もあって「悪くないじゃん」と思ったんですけど、実際僕が配属されて家が与えられたところがそこから車で40分!
だから結局実習じゃそこまではわかんないっていう。罠じゃないけど、気をつけてください(笑)
ーーお友達が会社をやられているとの事なんですが、どういう会社なのか教えてください。
「株式会社&VET」っていう会社で調べたら出てくるんですけど、ホームページとか。獣医師の職域というか活動の幅を広げようっていう目的で活動してる会社で、それこそもうすごい勢いですよ今、ものすごい勢いで伸びています。
動物看護士の国家資格できるじゃないですか、今模試が出来てて動物看護士の一番大きな模試を扱っている会社で、今はそこからまぁいろんな仕事もらいながら生活しているっていう感じですね。
もし興味あればそこに行ってみてもいいかもしれないですね。
農済を経て海外へ。そのこころは?!
ーーここからあの今海外にいらっしゃるどっちの話題について入っていくんですけども、まずそもそも世界一周のきっかけはなんだったんですか?
いろいろ理由はあるんですけど、かっこいい理由としてはそれこそ「夢だった」っていうのがあります。大学生の時に何カ国か海外行ってみて、「1,2カ国でこんだけ楽しいならそれこそ世界一周したらどんだけ楽しいんだろう」って。
僕が就職したのが26歳で、まあそんなに若くない。世間一般で言ったら若者だけどめちゃめちゃ若いわけじゃない。このままあと数年働いたら30になって、でまあ結婚とか考えだしたらそれこそ海外になんていけなくなる。そう考えたら、「もう今しかない!」と思って今行っています。
それで、世界中の獣医さんはどんな仕事してるのか行った国の獣医さんにアポとって職場見せてもらったりとか、あと仕事の見学とか手伝いとかしています。
今はカンボジアの動物病院でバイトさせてもらったりとかしているんです。お手伝させてもらってお金もらってって言う感じで、もしかしたらそれが将来の仕事に何かつながるかもしれないなと思いながら今旅をしています。
ーーなるほど。海外で暮らしていく上でのモチベーションとしてはどのようなものがありますか?
今海外で働きたい獣医さんとかいっぱいいると思うんですけど、実際どうやったらできるとか、実際どうなっているかとか知らないじゃないですか。だったら「自分が回って教えてあげられたらな」というのがかっこいい方のモチベですね。
逆にかっこ悪い方で言うと、ぶっちゃけちょっと稚内の環境が過酷すぎたっていう(笑)
ちょっとさすがにしんどかったかなあっていうのも一個あるし。あとはそれこそ「生活が思ってたのと違ったなあ」とか、「本当に俺大動物やりたかったのかなあ…」とか。
やっぱり周りに熱意のある子がいっぱいいるわけで、先輩にも同期にも後輩にも。
その中で、自分はものすごいモチベで北海道に来たわけじゃなかったので、「このままこんなに熱意ある人達のなかでやっていけんのかなあ」とかとかちょっとわかんなくなっちゃって。
それで今ちょっと離れて旅しながらちょっと考えながらていう感じですね。
ーー獣医さんへのアポイントメントっていうのはどんなふうにしていますか?
結構ブログとか動物病院のブログとか書いている人がいるから、本当にダメ元で連絡しています。
「世界一周しているんですけど、獣医やってて、少し職場見せてもらえませんか」とか「YouTubeで配信させてもらえませんか」とかメッセージ送って、ちょっと紹介させてもらったりとかしながらとかていう感じですかね。
あとは大学に実習に来てたり留学に来てた先生とかもいたからそういう人に声をかけて、っていう感じで今は。次はインドとかそっちの方に行くのでそっちの獣医療も見れたらなと今は考えているっていう感じですね。
行動に移すことが大事
悔しい思いをきっかけに始まった獣医の道。
いつでも「人と違う事をしたい」という思いがのすけさんの行動力の源なのかもしれませんね。
皆さんものすけ先生の発信する情報をもとに大動物医療や海外で働く選択肢を視野に入れてみてはいかがでしょうか。







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